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フォトライフコンシェルジュとして 写真家・講師・ライター などで活躍、フォトララ写真未来研究所代表

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撮影テクニック

絞りのはじめの一歩

2019/02/04

「露出についてのはじめの一歩」をお読みいただき、理解できましたら、今度は絞りについて知りたくなっていることでしょう。そんなあなたへお贈りする、「絞りについてのはじめの一歩」です。

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絞りにはどんな効果があるの?

絞りってどんなことができるものなんでしょうか。まずはそれを簡単に説明しましょう。

絞りとは、その値を変えることでピントの合う範囲をコントロールすることができるものです。ピントの合う部分のことを専門用語では「被写界深度」というのですが、「被写界深度」ってなんか意味の想像すらできにくいすっごい難しい言葉ですね。なので絞りとは、ピントの合う範囲をコントロールするものと覚えておくといいでしょう。

よく写真を見ながら「ボケがいい感じですね」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。この「ボケ」を作るのが絞りのコントロールなのです。絞りでピントの合う部分を浅くしておけば、後の部分はピントが合わなくなりボケが生じます。逆に隅々までこれにピントを合わせたければピントの合う部分を深くしておけばいいわけです。

この絞り値は数字が小さいほど開き具合が大きくなります。つまりピントの合う部分が浅いわけです。逆に数字が大きくなるほど開きが狭くなり、ピントの合う部分が深くなります。
図にするとこういうことになります。絞りの数値を表すのにFを数字の前につけます。

・絞り値系列表
F1.4 - 2 - 2.8 - 4 - 5.6 - 8 - 11 - 16 - 22 - 32
←開きが大きい            開きが狭い→

この効用を応用して自分がイメージする絞りを使いわければいいわけです。参考用に絞りを変えて、ボケの部分がどれだけ変わるかのサンプル写真をアップしておきます。

shibori-04絞りをF4で撮影。後方の部分はほとんどボケて見えます。難しい言い方をすれば、被写界深度が浅い状態ということになます。

shibori-05絞りF16で撮影。絞りを絞ったので後方の置物もはっきり見えるようになりました。上のF4のものとその違いを比べてみてください。

最初のものは、絞りをF4に設定したものです。手前のオブジェにピントを合わせていますが後方のものはボケてよく見えません。一方の写真は絞りをF16に設定しました。最初のものと後の部分を見比べてください。ボケてみえなかった後の置物が見えるようになりました。それだけピントが合う部分が広がったということです。

このようにサンプル写真とともに見ると、とっても簡単でしょ。絞りをコントロールすることで、ピントが合う部分を変えることができて、その変化がご覧になったような違いです。
絞りの値や使うレンズの画角の違いによってもその見え方は、それぞれ違うのですが、ここでは、絞りとはこういうものだということを理解してもらえれば充分です。

著書『かんたん・キレイ・自分らしく デジタル一眼らくらく撮影入門』でもカメラの基礎知識や撮影パターンなどをステップアップしていくように解説しています。
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