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フォトライフコンシェルジュとして 写真家・講師・ライター などで活躍、フォトララ写真未来研究所代表

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デジタル IT

オリンパスPEN-Sで撮っていた頃

2019/02/04

ひょっこり懐かしいカメラが出てきたので、昔使ったカメラをちょっと紹介しつつ、アナログカメラについていろいろ思い出してみたいと思います。フィルムカメラを改めて使いたいという方へもご参考にどうぞ。

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ハーフ判のコンパクトカメラ

pens-01オリンパスPEN-S。小型ながらずしりと重いボディはメカニカルカメラの特徴。

20年くらい前、まだカメラを本格的にやる以前に、中古で買ったオリンパスPEN-S。その小型のボディがなかなか愛らしく感じて買ったのを覚えています。ちょうどやはり中古で一眼レフを買ったばかりの頃でコンパクトカメラ的なものも欲しいなと思っていたときに中古店でみつけ購入しました。

PEN-Sが製造されたのが1960年なので、その時ですでに20数年経っているレトロカメラ。中古で買った当時で7000円ほどだったと記憶しています。

なにより嬉しいのがこのカメラはハーフ判というところ。ハーフ判とは、一枚分のフィルムを使うところをその半分の大きさで撮れるようにしたカメラ。36枚撮りのフィルムだと72枚撮れるというわけです。昔は、フィルムの経済性を考えて、ハーフ判が流行っていた時期があるそうです。そういや、1980年代に京セラからでた「サムライ」というカメラもハーフ判でしたね。

倍の枚数を撮れるのですから、やはりちょっと得した気分で使っていたのを覚えてます。なかなか減らないフィルム、デジカメを使う今で言うなら2G以上の大容量メディアを入れているような感覚に近いかも。

お昼休みのお供

pens-02買った当時に貼ったフィルム箱の露出目安表。まだ露出の加減がわからなくて、思いついて貼っておいたもの。今見ると懐かしい。

このカメラで思い出すのは、よく会社の昼休み時間にランチを食べ終わった後に、PEN-Sを持って街を撮り歩いたこと。何か気がついたものがあれば、これで撮ってました。

PEN-Sは露出計がついてないので、その時の天候から自分で露出設定をしないといけません。露出計も持ってなかったですから、だいたいの目安で計るのですが、それもよくまだわからない時代。そんなときに思いついたのが、モノクロフィルムの箱に書いてある露出目安表をカメラの裏に貼っておくこと。

この表を見ながら、なんとなく露出を合わせて撮っていたわけです。もちろん実際現像すると失敗は多々ありました。でも、こんな原始的にところから始めていたのが今思えば、基礎を学ぶことになっていたのかなと

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メカニカルの良さ

いまあるデジモノはすべてバッテリーが必要です。どこかに泊まりに行くとやたら充電器を持ち歩くことでも改めてバッテリーがないと使えないものばかりに囲まれていることを実感します。ある意味不便ということですね。

このカメラはメカニカル。つまり一切バッテリーは使わなくても作動するのです。これっていいですよ。充分にメンテナンスをしてあげれば、ずっと動き続けてくれるのですから。メカニカルは安心感が違います。そうヤワなことでは壊れないところも立派。

どうしてもデジモノを使い続けるとたまにアナログなものに戻りたくなる衝動にかられますが、それって自然とバランスを取ろうとしている証拠なのでしょう。機械仕掛けの道具を手にするとどこか落ち着くのです。この落ち着きを取り戻すことは大事なことなんでしょうね。

いまは使うことはなくなったPEN-Sですが、たまにこうやって癒してもらうことに使ってみようかと思います。
まだ中古店では、この時代のカメラも販売されているでしょうから、もし見つけたら一台手に入れてみるのもいいですよ。
ハーフサイズへの期待~オリンパススピリットより

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