瀬川陣市 フォトグラファー 公式サイト

フォトライフコンシェルジュとして 写真家・講師・ライター などで活躍、フォトララ写真未来研究所代表

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越前和紙の里をゆく 2007年5月

2019/02/04

和紙の名産地のひとつ、福井県今立町にある越前和紙の里。
山里深い集落にあるこの地は自然が豊かなところ。和紙の表情を撮るとともに室内での撮影風景などから旅の撮影のポイントも見てください。

washi-01和紙の里の中央にある、入り口付近。そばに流れている川も清らかな水。和紙を漉くところだけあって水がきれいで豊かなところです。

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和紙の歴史を訪ねてみる

washi-02和紙の里会館内にある紙の文化博物館。

越前和紙の里では、テーマごとに3つの建物があります。まず、ここ紙の文化博物館では、その名の通り和紙の歴史を知ることが出来ます。

ここでは、室内での撮影のパターンなども見ていただければと思います。ただ、博物館などは場所によって撮影禁止のところもありますので、その場所の規則に従って撮影などは行うようにしましょう。
(今回の撮影はすべて許可を得ています。)

washi-03江戸後期に作られた越前和紙に入った透かし模様。当時でもこのような優れた技術がありました。

古い越前和紙の透かし模様。ライトで照らされて、くっきり模様を見ることが出来ます。

このような明るい被写体はとても撮りやすいです。ISO感度を高めに設定することで、手持ちでもブレることなく撮影は可能。

washi-04大きな和紙にスペイン人画家のハビエル・マリスカルが描いた作品。バルセロナオリンピックのマスコットキャラクターでお馴染み。そのマスコットも描かれています。

大きな和紙に描かれた絵画。この大きさに対応するには、広角レンズが必要です。ズームレンズなら一番広く写るようにズームを合わせて撮りましょう。28ミリくらいのレンズがあると撮りやすいですね。

大きな絵画を見るのはとても心地がいいものです。大きさというのも作品を見せるのに、相手に与えるインパクトがあるものですね。いい参考になります。

washi-05高い天井のある場所にずらりと並べられた和紙のサンプル。きれいな色の和紙と広い空間でとても居心地がいい場所です。

とても天井が高かったので、その場所の雰囲気がわかるように天井部分を入れて撮ってみまして。紙のサンプルが主題ではなく、場所を主にした撮りかたになっています。

和紙の現場を見学してみる

歴史を知ったなら、今度は、和紙の実際に作られる現場を見てみましょう。和紙職人が紙を漉くところを見学できる施設も和紙の里にはあります。

washi-06古い民家を移築してそのまま工芸館として使用しています。この中で和紙を漉きを見学することができます。

washi-07原料となる木を煮て叩いて、繊維をほぐし紙漉きにできるまで整えます。この段階で実際に使えるようになっています。

この原料の水面に反射がだいぶ写り込んでしまっていますが、まったく反射をさせたくないなら、撮る角度をもう少し変えるなどする必要があります。鏡やガラスなども同様です。

washi-08この場所で紙を漉きます。紙漉きの現場はよくテレビなどでも放送されているので、一度はご覧なった方も多いことでしょう。

washi-09乾燥までさせた和紙を最後に整えます。ここできれいに分別されていきます。民家の雰囲気もいい感じです。

washi-10民家の屋根裏にあたる場所をギャラリーとして開放しています。ここも広くて居心地いい場所です。

ここは、古い民家を使っているので、その民家の雰囲気も伝えるような撮り方もおもしろいですね。撮ろうとしている被写体の背景にある建物やその部屋雰囲気もさりげなく写るようにしておくといいでしょう。

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和紙の神様を訪ねる

和紙の里から少し行ったところに、和紙の神様と祀られている、岡太(おかもと)神社と大瀧神社というのがあります。ここも訪ねてみました。ここは、国の重要文化財にも指定されています。

washi-11山を背景に静かなところにある神社。しかし、そこに腰を据えて長年この地を守ってきた神社からは、なんともいえない神秘さが伝わってきます。脳裏にピリッと感じさせるなにかが確かにそこにはありました。

washi-12たくさん並んだ灯篭。なぜか圧倒されるものを感じた場所です。

washi-13手洗い場の龍の存在感も大きい。この場所を守っているかのような雰囲気もしなくもない感じです。

さて、今回は、越前和紙の里の旅のレポートから、室内の撮影パターンを少しご紹介しました。
観光地に行った際は、室内での展示物など撮ることも多いと思います。そんなシーンをイメージしながら見ていただければ思います。
なお、越前和紙の里については「越前和紙」のサイトが詳しいです。ご参考にどうぞ。


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