瀬川陣市 フォトグラファー 公式サイト

フォトライフコンシェルジュとして 写真家・講師・ライター などで活躍、フォトララ写真未来研究所代表

書籍

防災意識として読みたい 『民間防衛』

2016/07/21

3.11の東日本大地震で大きく私たちの価値観や生活様式が一変させられました。この震災を指して国難とも言われています。

戦争を知らない私たちの世代には、国難という響きは過去の言葉のように一見感じられますが、今がまさに国難の最中です。

これまでは、無事平穏に過ごせてきた日本でも本当の意味で危機意識を一人ひとりが持つ必要がある時代に突入したのではないでしょうか。この時期に読んでおきたい本をご紹介します。

外からの危険から身を守る意識を持つ

地震は突発的に発生し、予知もできず、常に防災意識を持つことで処置するしかありません。自然災害は外からくる脅威です。

これまでは外からの脅威といえば、自然災害だけを主に考えていればよかったのですが、ここ最近の近隣諸国による領土侵犯問題や鯨漁への海外からの違法な圧力をかけられたりと外国という外から来る危機意識も持たないといけない時代になりました。

今回の大震災で広い意味で危機意識を持ち始めた私たちと外からくる危険度が増しているこの時代がちょうどリンクしたようにも思えます。ある意味、本気で身を守るということに意識しなければならない時代になったとも言えるのかもしれません。

このようなときに読んでおきたい本としてお勧めするのが、『民間防衛』という本です。

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『民間防衛』の表紙。防衛という単語にどこか気が引き締まる感がします。スイス政府が出した本の翻訳版。

この『民間防衛』、原作はスイス政府が国民に配布していると本とのこと。スイスと聞けばどんなイメージを受けるでしょうか。

アルプスの山に囲まれて、永久中立国で平和な国、そんなイメージを持つ人が多いかもしれません。
しかし、スイス政府が書いたこの本の内容は、私たちの持つ平和で穏やかなスイスのイメージとは大きくかけ離れたものです。

この本は、スイスの外からつまり周辺諸国からの圧力や侵略、そして戦争という最悪のの事態を想定して身を守るたるにはどう行動していいかを細かく書いています。平和ボケしていると言われる私たちには、かなりショッキングな内容です。

平和なイメージのスイスの国民の意識のなかには、これらの危機意識が備わっているかと思うと、平和というのは、きちんとした対処法が身についていてこそのものではないかと気付かされます。

この本は、戦うために相手を倒すことを書いた本ではなく身を守るため防衛手段を書いた内容です。

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『民間防衛』の帯。地震などの災害時はもちろん、危険といわれるあらゆる場面で応用が効く内容。

これから『民間防衛』の意識を持つ時代に

このフォトライフコンシェルジュの記事でなぜこの『民間防衛』を紹介するか、その理由として写真撮影をすることは、常に周囲の状況に敏感になっている必要がありそれをそのまま危機意識を持っていることにつながっているということに私自身が日頃から感じていることがひとつ。

さらにもうひとつは、10代の早いうちから海外渡航をしていた経験から、外国と日本の危機管理の温度差の違いを肌を持って感じていたことも理由です。

これまでであれば、日本国内で過ごしているうちは、特に海外からの脅威はあまり敏感である必要はなかったかもしれません。しかし、国際的なテロがどこで発生するかも分からない時代、国内でも海外と同様な危機意識が必要なことは言うまでもありません。

また、環境保護団体と名を付けた海外の圧力団体が国内の鯨漁地まで乗り込んできて、妨害するという事態も起こっています。これらの報道番組を見る限りでは、日本側は防戦一方になりがちで相手側にやられっぱなしのように見られます。

しっかりこちらの主張は相手に伝え、不当と思われる行動は阻止するという毅然とした態度で向かわなければなりません。ましてや泣き寝入りなどはしてはいけません。
なぜか日本では外に向かっての主張の仕方や対処の仕方を教えてくれる場面は少ないと感じます。ならば、自ら学ぶしかないのではないでしょうか。

この『民間防衛』、国難と呼ばれる時代に生きる私たちにいろんな意味でこれから生きるための活路を開いてくれるものだと思います。ぜひご一読ください。お薦めします。

May-24 2011 Up


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