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フォトライフコンシェルジュとして 写真家・講師・ライター などで活躍、フォトララ写真未来研究所代表

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新製品

300円で作る、驚くほどきれいに撮れるフラッシュバウンスキット

2016/07/15

フラッシュを使って撮影するときに、気になるのがフラッシュ光によってできる被写体の影。この影の処理がなかなか難しいもの。フラッシュ光を処理するための撮影用品もいろいろ発売されています。しかし、それを買ってまで使うかと言えば、たまにしか使わないというユーザーには二の足を踏むところ。そこで安価でしかも簡単にフラッシュ光を効果的に使えるキットを100均グッズで作ってみました。

これまで様々な手作りカメラ撮影用品を100均グッズで作ってきた瀬川陣市の久々のオリジナル撮影グッズは、わずか300円で作ることができるフラッシュバウンスキットです。

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フラッシュバウンスキットを作るのに必要なものはたった3つ

それでは、フラッシュバウンスキットの制作過程をご紹介しましょう。

使う商品は、100均ショップで揃えていますが、お店によっては同じものがない場合は、同様のものを代用品として使ってみてください。

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今回使用する100均グッズ。白色のフェルト、マジックテープ製のコード結束バンド、30センチサイズの丸型やきあみ。以上の三点です。

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まずやきあみの網の両端を切り離していきます。ペンチを使い切ります。ここではやきあみ中央部分約16センチほどを残し、その両端部分を切り取ります。

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切り取るとこのような形になります。網を切った端などで指などを傷めないように注意して扱ってください。

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次に切り取ったやきあみをフェルトの上に置き、やきあみのサイズよりひと回り大きくなる程度にサイズを取り、フェルトを裁断します。

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フェルトを裁断したら、やきあみの網の部分を使い、ホッチキスでフェルトに留めます。

300bau-06
フェルトをやきあみにホッチキスで取り付けたら、取り付ける外付けフラッシュの幅に合わせてフェルトに切り込みを入れます。結束バンドはひとつでは長さが短いので2本をひとつにして使用します。その結束バンドを切り込みを入れたフェルトに通していきます。ちなみにフェルト部分が前面になり、やきあみが見える側が裏になります。結束バンドは裏から通す形にします。

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フェルトに結束バンドを通す部分は写真にあるような形になります。結束バンド2本つないであるのもわかります。

300bau-08
フェルトに結束バンドを通して完成です。このような形に出来上がればあとはフラッシュに取り付けて撮影が可能です。

300bau-10
完成したバウンスキットをフラッシュに取り付けたところ。フラッシュのヘッド部分は上向きにしてマジックテープの結束バンドでしっかりフラッシュに取り付けます。写真ではバウンスキットの本体の上部を曲げていますが、撮影する状況によりまっすぐや角度をつけるなど変化させてください。やきあみの網の部分をゆっくり曲げて角度をつけています。

300bau-09後ろから見るとこのような感じに。フラッシュのヘッド部分にある程度、網が被るようにして取り付けると安定します。

それでは、実際にこのバウンスキットを使い撮影してみましょう。バウンスキットの使用有無でその違いを比較してみて下さい。

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こちらはバウンスキットを使わず、直接外付けフラッシュ光を被写体の飛行機に向けて撮影した写真。直接光が当たっているので、強い影ができています。

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バウンスキットを使って撮影した写真。バウンスされた光が全体を覆い、上の写真と比較すると柔らかな光になっています。そして影がほとんどできずに写りました。この影の処理に効果があるのがバウンス撮影。バウンスキットの角度の付け方や被写体に対してのフラッシュヘッドの角度によって写り方が変化します。いろいろ試してみてください。

さて、いかがでしたでしょうか。100均グッズを使ってここまでフラッシュ光を変化させられれば、十分に使えるのではないでしょうか。

バウンスキットは、天井など反射させるものがない場所でバウンス撮影をするときにも便利に使えます。また人物撮影、商品撮影などフラッシュを使ったときの影の処理も手軽にできるのでさらに手を加えて使いやすいように改良してみてもいいと思います。

Apr-03 2012 Up


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