瀬川陣市 フォトグラファー 公式サイト

フォトライフコンシェルジュとして 写真家・講師・ライター などで活躍、フォトララ写真未来研究所代表

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【コラム】東京五輪を写してみたい

2016/09/13

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【1964年東京五輪が開催された国立競技場から現在の東京を望む風景。2020年は東京で五輪は開催されるのか!?】

2013年9月にいよいよ2020年開催の五輪都市が発表されます。これからは発表当日に「TOKYO」と呼び上げられるのか日ごと緊張感が湧いてくるのでしょう。

さてこの東京五輪開催については賛否両論あるのですが、個人としてはぜひ開催してもらいたいと思っています。その主だった理由としては、開催が決定すれば、あらゆる分野において東京五輪に便乗した商いが活発化されまず経済面が潤ううことが予想されるから。なにより人を活気づかせ元気にしてくれる源は、先行き明るい経済状況です。

五輪までという期限付きであれ、これまで暗かった日本経済に暮らしていたことを考えれば東京五輪という特効薬は、いま経済面において塞ぎこんでいる人たちに多くの希望を与えるのではないでしょうか。大勢の人たちのやる気が出て加速度がつけば、五輪後も日本経済は上向いていける、そんな明るい未来を想像しています。

ただ、前回の東京五輪が高度成長期だったという時代背景とは現代は異なります。過度な成長や継続は望めないでしょう。それでも多くの人たちに生きていく目標を与えるきっかけにはなるはずです。人間なにか目の前に見えていないと希望は持てないもの。五輪はその希望にもなりうるかなとも思うのです。

いまは簡単に「勇気や希望をもらいました」とあたかも物質のように気持ちのモチベーションをやりとりするように言いますが、本当の希望を感じる時とは沸々と沸き上がってくるものではないでしょうか。東京五輪がその希望の的になるであろう人の数は少なくないのではと思います。

さらには一人のフォトグラファーとしての観点から東京五輪に賛同しているのは、東京五輪を写してみたいという理由もあります。私は1964年の東京五輪開催のときにはまだ生まれてなく映像や資料としてしか知らない世代です。

以前、市川崑監督が東京五輪を撮った映画を見たことがあり、その中のマラソンシーンに沿道で応援する人たちが少しだけ写るところに目が惹かれました。当時の東京五輪の映像には活躍する選手のものはよく見かけても、一般の人たちの様子というものはあまり見かけなかっただけにようやく日本が復興して盛り上がりつつ時代に目を輝かせている人たちの映像は新鮮に写ったのです。自分が知らない時代は何気ない風景とはいえ、時に興味の対象となるのかもしれません。

もし2020年の東京五輪が撮れるのであれば、選手ではなく五輪に胸躍らせる市井の人たちにスポットを当てた五輪風景の写真が撮りたい。そして、2020年東京五輪を知らない世代がそれを見て当時の雰囲気を知ってもらえたら写真を撮る者としては嬉しいことです。

札幌や長野の冬季五輪とはまた違う、首都東京での五輪。ぜひ体感してみたいです。

May-01 2013 Up



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