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フォトライフコンシェルジュとして 写真家・講師・ライター などで活躍、フォトララ写真未来研究所代表

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iPhone 7 Plus のポートレート モードで撮った写真比較

2016/11/02

iPhone7 Plusは発表されて以来、機種の予約が殺到しなかなか入手しにくい状態になるほどの人気。話題になっている理由のひとつがカメラに新たに搭載されたポートレートモード。2016年10月下旬になりようやくiOS 10.1が配布され使えるようになりました。そのポートレートモードで撮影した作例を紹介します。

ポートレートモード

ポートレートモードは、iPhone7 Plusに二つついているレンズの向かって右側のレンズを使い撮影します。右側のレンズは約57ミリの焦点距離レンズ。iPhone7 Plusでは望遠レンズとして使われ、ポートレートモードでボケ味効果を作ります。

ポートレートモード

ポートレートモードは、被写界深度エフェクトと名付けられた効果で背景ボケを作ります。設定項目のなかで、ポートレートモードの「通常の写真を残す」をONに設定するとエフェクトのかかった写真とかかってない写真を保存できます。ここでは、効果の違いを示すために両方の写真を載せておきますので比較してみてください。

ポートレートモード

ポートレートモードの被写界深度エフェクトは、被写体をレンズから約30センチから240センチ以内にしてピントを合わせます。この範囲内であれば上の写真のように「被写界深度エフェクト」の文字が黄色で表示されます。この黄色の文字が出れば被写界深度エフェクトの効果を得て写真が撮れるという合図です。

被写体が近すぎると「離れてください」という表示、遠すぎると「240センチ以内に配置してください」という表記が出ます。

ポートレートモード

ポートレートモード

まずはなだらかに奥行きが連なるシーンの作例。手前の花にピントを合わせています。少しずつ奥に行くに従いボケが出ているのが見てわかります。

ボケの出具合は、一眼レフのレンズで作られるのと比べると粗さは目立ちます。それでもこれまでのスマホのカメラでは得られなかったボケの効果が意図的に作れるようになった点は評価していいでしょう。また、今回のOSの配布の段階では、一眼レフでF値を変えてボケの程度を変えるような設定はありません。ポートレートモードで自動的に作られるボケの効果のみになります。

ポートレートモード

ポートレートモード

ローアングルのこの写真では、背景がボケていることでごちゃごちゃとした印象を一掃して見やすい画像になりました。意図的に背景ボケを作ることで生まれる画像の効果のひとつです。

ポートレートモード

ポートレートモード

背景にボケ味を入れることで被写体を強調する効果が生まれたのが上の花を撮った作例。これは人物撮影のまさにポートレートを撮るときに効果があるパターン。背景がはっきり見えてしまうと被写体の存在感を薄めてしまいます。ボケの効果は被写体を浮き上がらせるように見せることができるのです。



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