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フォトライフコンシェルジュとして 写真家・講師・ライター などで活躍、フォトララ写真未来研究所代表

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撮影テクニック

超簡単! ピンホールカメラの作り方

最も簡単な構造のカメラとして今でも人気のあるピンホールカメラ。フィルムを使ったトイカメラでよく見かけますが、デジタル一眼を使っても撮ることはできます。ピンホールカメラで撮影するには、レンズ部分をピンホールレンズにすれば大丈夫。そのピンホールレンズを最も簡単に自作する方法をご紹介します。

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ピンホールレンズを作るのにはボディキャップを利用する

ピンホールカメラのレンズ部分を自作するのに、ボディキャップを利用します。ボディキャップにホール(穴)を開けてしまうので、予備のボディキャップを用意します。

ボディキャップの中央部にキリのようなものでホールを開けていきます。ボディキャップのプラスチックを少しずつ削る要領で開けていくとやりやすいです。

ホールの大きさは5ミリ程度あれば十分。あまり大きく開ける必要はありません。

ボディキャップの裏から、アルミホイールまたはアルミ缶の一部を切り抜いたものを貼り付けます。耐久性のあるものを作りたいのであれば、アルミ缶の一部を切り抜いて作るのがいいでしょう。簡易版として作るならアルミホイールでも作れます。

ボディキャップの正面から、貼り付けたアルミの部分に針で小さく穴を開けます。この穴の大きさが写真の写りにも影響するので、ここは慎重に行います。あまり大きすぎると光が入りすぎてしまい、写真がきれいに撮りにくくなります。針先で少しだけ穴を開ける程度でとどめておく感じで十分です。

ここまで作り上げたら、デジタル一眼にこのボディキャップを取り付けてピンホールカメラは完成です。

では、早速このピンホールカメラで撮影してみましょう。

ピンホールカメラの撮影はバルブ設定で

ピンホールカメラでの撮影では、バルブモード(Bモード)を使いマニュアル設定で行います。シャッターを開いた時間に比例して明るく写りますから、撮影する場面に合わせてシャッター時間を調節します。撮影してから画像を再生しながらシャッターを開く時間を調整していくと容量がつかみやすいでしょう。

シャッター速度を上げたい場合は、ISO感度を高感度に設定すれば速いシャッター速度でも撮影が可能になります。

ISO感度を上げない場合は、日中でも1秒以上のスローシャッターになるので、三脚にカメラを設置して撮影するのがおすすめです。

それでは、今回作ったピンホールレンズで撮った写真の作例です。

外国のお菓子のパッケージ。ピントが合わないぼやけた感じがさらにどこか異国感を醸し出した風合いになりました。単なるピンボケではない写り具合がピンホールで撮られた写真の人気のあるところ。アルミに開ける穴をもう少し小さく作ればもう少しディテールが写ったかもしれません。

「写ルンです」のボディを撮影。ピントが合ってなくてもなんとなく形がわかるところがおもしろい。

簡単にできるピンホールカメラ、新たな作風の写真を作るのに試してみてもおもしろそうですね。

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