瀬川陣市 フォトグラファー 公式サイト

フォトライフコンシェルジュとして 写真家・講師・ライター などで活躍、フォトララ写真未来研究所代表

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「新宿アルタ」最後の日~昭和がまた消えていった

2025年2月28日をもって閉館になった「新宿アルタ」。その最後の日にアルタを見てきました。

アルタは昭和のお笑い・サブカルを発信した場所

「新宿アルタ」よりも「スタジオアルタ」のほうが、聞き馴染みのある方が多いかもしれません。1982年(昭和57年)から『笑っていいとも!』フジテレビの生放送スタジオとして毎週月曜から金曜日まで使われていた場所として有名だった場所です。

アルタ最後の日にアルタビジョンを撮影する多くの方たち。

JR新宿駅の東口出口から出るとすでに多くの方たちがアルタビジョンに向けてスマホのレンズを向けて撮影していました。この日がアルタ最後の日と知って来た人たちも多いことでしょう。

アルタビジョンを見つめる人たち。

昭和の漫才ブームが流行った1980年(昭和55年)にスタートしたテレビ番組『笑ってる場合ですよ !』がこのスタジオアルタから生放送を始めて、その後に始まったのが『笑っていいとも!』でした。
現在ほどメディアやコンテンツが細分化されていなかった昭和の時代、お笑いの先端はこのアルタに出演していた芸人たちによって作られていたようなものでした。

ビジョンにはタモリさんのはなむけの言葉。

『笑っていいとも!』は、1982年から2014年に渡って放送され、国民的バラエティ番組として君臨。その司会者のタモリさんはアルタの「顔」といってもいい存在でした。
個人的にアルタで覚えてているのは、昭和天皇が崩御した日のこと。とりあえず都心の様子を見に行こうと行きついた先がこの東口のアルタ前でした。その時にアルタビジョンに映し出された昭和天皇を撮影したのをいまでもはっきりと覚えています。

いろんなことを含めて「新宿アルタ」は昭和、それもバブルに向けて世を謳歌していた時代と重なり見えていました。その「新宿アルタ」も閉館ということで、いよいよ新宿も渋谷の開発のように昭和を知る世代には知らない街へと変貌していくのかもしれません。

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