真夏のストーブ列車・津軽鉄道
2018/11/13
青森県の五所川原に立佞武多を撮影しに出かけた際、地元の津軽鉄道が真夏のストーブ列車を運行するというのであまり深くも考えず乗車してみました。
さて、真夏のストーブ列車とは・・・
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立佞武多に合わせた一回限りのイベント列車
津軽鉄道という私鉄があることさえも五所川原に行くということを決めるまで知らなかったのですが、「真夏のストーブ列車」というネーミングに妙に誘われました。なんとなくクリスマスインサマーのような軽いタッチのお楽しみイベントっぽい安易な考えを抱いていたのは事実です。
そんなヤワな考えなど乗車してすぐに吹き飛んだのですが、その内容は写真でご覧くださいませ。
スタッフの着る「真夏のストーブ列車」2003年版Tシャツ。立佞武多の開催初日に一日だけ運行されるイベント列車です
JR五所川原駅に隣接する津軽五所川原駅
通常は冬に運行されるストーブ列車。ファンの間では人気の列車だとか
乗り込む前に主催者からのご挨拶の簡単なセレモニー
津軽五所川原から津軽中里を往復します
ストーブ列車は暑かった
さて、いよいよセレモニーも終わり乗車します。みんなワクワクですが・・・
車内の温度は、この少年の表情からご想像ください
車掌さんが炭をストーブにくべてせっせと車内を暖めてくれます。これ8月の風景です
ストーブ列車のお楽しみは、ストーブであぶったスルメで一杯だそう。この日ももちろん振舞われました
窓を閉め切ったときの温度は50度にもなってました。そんな中、祭囃子の演奏で津軽ムードを高めてくれる粋な演出も
この暑さを体験したあとのビールがうまくないはずがありません
このイベント列車にはNHKをはじめ民放、新聞社なども取材に
終点、津軽中里駅に着くと、津軽三味線でのお出迎え。決して派手でない粋な心遣いがストーブ以上に暖かい
駅でアイスを売るおかあさんもこの笑顔
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忘れていたものを思い出せる列車
このストーブ列車、単に季節のイベント列車ではありませんでした。
暑いときにさらに暑い体験をすることで、風本来のさわやかさを感じ、昭和26年製の古い客車からはかつての風景が蘇ります。
昭和世代ならどこか見覚えある風景ではありませんか?
何十年もタイムスリップできるシーンにも出会いました
この古い車窓を通してみると忘れていたものをふつふつと思いだしました
次へ次へ、新しいものへととにかく焦って生きている人が多いこの時代。一度、真夏のストーブ列車のような常識を度外視したものを体験すると、はっと我にかえる気づきがあります。
それは体験した人でしかわからないことなのかもしれません。
ぜひ、それを知りたい方は来年の真夏のストーブ列車へどうぞ。
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津軽鉄道を舞台に描かれている漫画、ちゃぺ! (ビッグコミックス)も併せて読むとおもしろいと思います。
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