瀬川陣市 フォトグラファー 公式サイト

フォトライフコンシェルジュとして 写真家・講師・ライター などで活躍、フォトララ写真未来研究所代表

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パビリオン・トウキョウ2021を見てきた

2021年7月1日から始まったパビリオン・トウキョウ2021の展示をいくつか見てきました。パビリオン・トウキョウ2021は、新国立競技場を中心とする場所で複数のアートパビリオンを展開しているイベントです。

オリンピック・パラリンピックを開催する東京を文化面から盛り上げる主旨で展開しているTokyo Tokyo FESTIVALのひとつの活動でもあります。

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草間彌生 オブリタレーションルーム

水玉模様を配したアートで世界的に有名な草間彌生のインスタレーション。真っ白に塗られた部屋に参加者が思い思いに水玉のシールを貼って埋め尽くされていきます。

渋谷区役所第二美竹分庁舎にある会場入り口。このイベントへの参加には事前に予約が必要です。

参加者にはこのようなシールが渡されます。会場内の白塗りの部屋にこの水玉シールを自由に貼ることができます。

最初に入った部屋の模様。まだこの時期は開催されて間もないためかシールの数も少なめな感じ。これからだんだん水玉に覆われていきます。

シールの粘着力が弱めのためか白塗りのペイントの上にシールは貼りにくい感じでした。それでもどんな風に水玉のシールを配置しようかと考えている時間が楽しい。先に貼られた水玉を活かして重ね貼りをしていったり、なにかのデザインを模していったりとアイディア次第でオリジナリティも発揮できます。

藤本壮介 Cloud pavilion(雲のパビリオン)

雲の形をしたパビリオン。雲をすべてのものを包み込んでしまうものととらえ、多様性と寛容性を持つ2か所に設置しています。上の写真は代々木公園内の設置されたパビリオン。晴れた青空に白い雲がよく映えます。

もうひとつはJR高輪ゲートウェイ駅構内に設置されています。一番新しい駅の中にあるというもの未来へ向けてのメッセージとなっているのでしょうか。

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藤原徹平 ストリート ガーデン シアター

「植物と人のための劇場」というコンセプトを聞くとなるほどとわかるパビリオンです。木枠で組まれた観覧席に模した場所には植物が並びます。

場所は国道246号線沿いの旧こどもの城前に設置されています。パビリオンに上がり、上から246側を眺めていると少し客観的に東京での生活が見えてくるようです。都心の中で植物の中から様々なことを考えることができるパビリオンです。

平田晃久 Global Bowl

先に紹介したストリート ガーデン シアターのパビリオンから少し歩いたところにある国際連合大学前に設置されているのがGlobal Bowlです。大きな孔だらけ木のボウルは一見すると遊具にも見えます。子どもたちにもやはりそのように見えるようで、中に入ったり寝そべったりして自由に遊んでいるシーンを見ました。

このボウルの造りをよく見ると木材を三次元にカットしてそれを組み立てている構造になっています。建造物としても見ごたえのあるパビリオンです。

会田誠 東京城

いちょう並木入り口に突如として現れたのがお城。よく見てみると段ボールでできています。もうひとつはブルーシートで覆われている状態です。

この作品が乗っている土台は、かつての江戸城で使われていた石垣だそう。タイトル通り「東京城」ふさわしい場所あります。せっかくいちょう並木の入り口にあるので色づいた銀杏を背景にも見たかったとも感じました。

石上純也 木陰雲

九段下にある昭和2年に建てられた古い邸宅の庭が会場のパビリオンです。中に入る時には「石畳の上を歩いてください」と言われて庭の植物などにダメージを絶えないように注意して進むと、炭化した黒い柱が何本も見えてきます。この柱が今回の設置物です。昭和に建てられた建物と庭に溶け込むような古さを柱に表現しているとのこと。

天板には穴が開けられていて、ちょうど晴れている日に訪れたのでこの隙間から木漏れ日がきれいに降り注いでいました。このパビリオンを訪れるのには天気を選ぶのも大事かもしれません。

時間を過去にさかのぼりながら今降り注いでいる新鮮な空気と太陽光を体で感じるという相反する体感を同時にできる場所でした。

パビリオン・トウキョウ2021では、今回紹介したパビリオン以外にも藤森照信
茶室「五庵」、妹島和世 水明、真鍋大度 + Rhizomatiksという展示があります。

詳しくは下記の公式サイトからご確認ください。期間は2021年9月5日まで。

「パビリオン・トウキョウ2021」公式サイト

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