第8回JPS会員有志写真展「Professional Eyes」に出品しています
2026年1月5日から、日本写真家協会(日本写真家協会/JPS)会員による有志写真展が開催されています。本展は大阪での展示を皮切りに、1月後半には京都へ巡回します。
私は本展において、写真シリーズ「ato(痕)」から2点の作品を出品しています。
写真シリーズ「ato(痕)」について
「ato(痕)」は、旅や移動、日常の中で人が残していく痕跡そのものを主題とした写真シリーズです。
ここで扱っているのは、出来事の瞬間でも、象徴的な風景でもありません。
むしろ、
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繰り返し使われた物の表面
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擦過や歪み、折れ
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時間の経過によって生じた変質
といった、行為のあとに残る物理的・視覚的な痕です。
それらは多くの場合、記録の対象としては曖昧で、
意味づけを拒む存在でもあります。
私はその曖昧さこそが、時間や記憶と強く結びついていると考え、このシリーズを継続しています。
今回の展示に出品した2点について
今回のJPS有志写真展では、「ato」シリーズの中から、
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移動の記録が物質として残ったもの
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記憶が光や屈折として立ち上がるもの
という、異なる性質を持つ2点を選びました。
いずれも、写真が何かを語るというより、
見る側の時間を引き延ばすことを目的とした作品です。
派手な視覚効果はありませんが、その分、
像がどのように成立しているかが、静かに問われる構成になっています。
展示という形式について
今回の展示は、完成形ではなく、
作品が他者の時間の中に置かれる最初の段階だと考えています。
写真が壁を離れ、誰かの記憶の中で反芻されることで、
はじめて別の文脈を獲得する。
今回の展示も、そのプロセスの一部として位置づけています。
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