瀬川陣市 フォトグラファー 公式サイト

フォトライフコンシェルジュとして 写真家・講師・ライター などで活躍、フォトララ写真未来研究所代表

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ビジュアル系新聞・サンケイエクスプレス

2016/08/18

日本新聞紙面は、アメリカのものと比べて写真の使用率がとても小さいものです。
そんな常識を覆すような新聞があります。
写真が多く掲載されているビジュアル系新聞を紹介しましょう。

その新聞とは、サンケイエクスプレス

写真が大きく扱われているビジュアル系新聞として紹介するのが「サンケイエクスプレス」。
サンケイエクスプレスは、20-30代の若い世代をターゲットにした、「若き新聞」です。
コンセプトには、「コンパクト」「ハイクオリティー」「アートな香り」の3つの柱を立てた新しいタイプの新聞。
従来の新聞と比べて半分のサイズなので、混んでいる電車の中でも見やすくかさばらないのもこの新聞の特徴。
そして、特筆したいのが、写真がたくさん使われているというところ。質が高い写真も見受けることができ、単に報道写真としてだけではなく、ビジュアルアートとしてみていくにも楽しい新聞です。
それでは、具体的に内容を少し見てみましょう。

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サンケイエクスプレスの題字。背景の色は毎日変わります。全ページの罫線なども変化させているとのこと

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とにかく紙面には写真が多用されているのが特徴。このページはまだ字数のほうが多い部分。オールカラーなので目に鮮やか

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特にこの新聞で注目したいのが、「写真劇場」と題したフォトジャーナル。写真で見せることを軸に、見開きで展開。これだけ写真を大きく扱う新聞は日本ではほとんど見受けないだけにこの姿勢は支持したい

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記事の半分は、海外ニュースで占められています。海外主要紙のヘッドラインもまとめられているので、その日の世界の動きを知ることもできます

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そして、値段は100円。ワンコインで買える手軽さも若い層には受けるところでしょうか

写真の地位向上のきっかけに

今回、このサンケイエクスプレスをフォトライフコンシェルジュで取り上げたのは、写真で見せるということを軸にした内容だからです。日本では、先にも書いたように一般新聞での写真の扱いは決して大きくありません。
写真を趣味にする方は多い写真大国の日本ですが、その扱いや地位は絵画とくらべると正直低く受け取られている趣きがあります。一方アメリカでは、アートとしても写真の地位は確立されています。
それが直接、新聞紙面の扱いの差に出ているわけではありませんが、一般紙のような表立った場面では、証明写真や証拠写真のようないわゆる"硬い写真"ばかりが占めているというのはさびしい限りです。
サンケイエクスプレスは、読者層を若い世代と区切ってますが、このような試みからもっと広いとこで単なるニュース素材以外の質りある写真が扱われるようになってくれると写真そのものも地位も上がっていくのではないかと思います。

Mar-19 2009 Up

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