露出のはじめの一歩
2019/02/04
写真の露出ってなんだか難しいそうで・・・理解するまでは、ちょっとややこしいって感じだけど、わかっちゃえばなんてことはない、露出。
写真を撮るなら、知っておいたほうが絶対に有利。撮りたいように写真をコントロールするためのルールって感じだね。
ちょっとだけ落ち着いて、そしてじわじわと理解してみましょう。大丈夫、ゆっくりと進めますから。
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基本は水道の蛇口をイメージして
写真の露出の理論は水道の蛇口から出る水がコップに溜まり満杯になることでよく例えられます。この例えはとてもわかりやすいのでここでもこの蛇口から出る水を使って説明していきますね。
では、イメージしてみてください。蛇口の下にコップを置きます。そして水を出してちょうどこのコップに水を一杯入れてみてください。簡単にイメージできますね。それを覚えておいてくださいね。
露出を説明するときに必要な要素が3つあります。
・水を出している時間=シャッタースピード(光をフィルムやセンサー面に当てる時間)
・栓の開き具合=絞り(レンズ内を光が通る道の広さ)
・コップの大きさ=ISO感度(感度が高いとコップは小さく、低いとコップは大きい意味となる)
基本はたった、この3つだけなんです。途中でわからなくなったら、この水道の水の例えをイメージしてみてください。
露出量はこの水を出している時間=シャッタースピードと栓の開き具合=絞りの組み合わせで決められます。
瀬川が撮影ガイドとしてこちらでも詳しく解説しています。
適正露出ってなに?
イメージの中で用意したコップの中に水を溜めてみてください。まず最初に栓を開けます。すると水が出てコップに水が溜まり一杯になったら止めてみてください。簡単にイメージできますね。
ですが、このときイメージしている水の出ている量は人それぞれのはずです。たくさん出している人もあれば少ししか出してない人もいることでしょう。結果的にどの場合でも水はコップ一杯になりました。
これが写真でいう適正露出と同じことなんです。つまり適正露出とは、最も写りがよい状態になる光量をフィルムやセンサー面に与える露出値のことです。適正露出で撮る写真がベストというわけではなく、露出の基準値とするものです。
いろんな水の出し方でコップ一杯の水を溜める、つまり適正露出にするには何通りも組み合わせがあるということ。あなたが自由に組み合わせを選ぶことができるのです。選ぶことで、写真の写り具合をコントロールするということにも言い換えられます。
途中で適正露出という言葉が入ってきてしまうとわからなくなってしまうかもしれませんね。そんなときはまた水道の水のイメージに戻ってください。
それでは、細く水を出してみましょう。コップに水はゆっくり溜まっていきます。ちょっと時間がかかりますね。これを写真の露出にあてはめてみると、栓が少ししか開いてないということは、レンズの絞りも小さいということですね。
それで長い時間水が出ているということは、シャッタースピードが長くなっているということです。きれいにコップが水が溜まったところで適正露出です。
今度は、太く水を出してみましょう。勢いよく水が出てきます。アッと言う間に水が溜まりましたね。
写真の場合にあてはめてみましょう。水を勢いよく出すには栓を大きく開きます。絞りもここでは大きく開くことになります。アッと言う間に水が溜まったということはシャッタースピードは短かったわけです。もちろんきれいに水が溜まったところでこれも適正露出です。
つまりコップの容量に応じた水をきれいに溜めることができる組み合わせが適正露出ということなのです。コップ一杯の水を溜める時間は人それぞれのように適正露出は自分が好きなものを選べばいいということでもあるわけですね。ここまでおわかりいただけましたでしょうか。
ここまでが露出についての基礎になります。
もし途中でわからなくなったら、蛇口の水道のたとえに戻ってイメージしなおしてみてください。
難しいですか?大丈夫です。ゆっくり何度も思い浮かべるとそのうち自然と覚えるものですから。
ボチボチ覚えればOKです。
著書『かんたん・キレイ・自分らしく デジタル一眼らくらく撮影入門』でもカメラの基礎知識や撮影パターンなどをステップアップしていくように解説しています。
こちらもご参考にどうぞ。
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