羽子板市
2019/02/13
師走の終盤に浅草・浅草寺で開催される、羽子板市。「歳の市(納めの観音)」とも呼ばれる、歳末の風物詩です。
規模はさほど大きくありませんが、年末の雰囲気が高まる季節の市のひとつ。
寒い中、カメラを持って行ってまいりました。
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江戸時代からの歳の市
年末に羽子板市が開かれるのは、江戸時代から正月用のものを売る、歳の市で年始に女の子に贈る羽子板が売られていたことに機を発するとのこと。
お正月に羽根つき、言葉やイメージでは残っていても、いまではなかなか羽根つきで遊ぶ子どもたちを見ることもほとんどなくなりました。でも、羽子板の人気はまだなくなってはないようです。
浅草寺の仲見世通りには、羽子板市の看板がこのように掲げられています。
ほおずき市などと比べると、出店の数はあまり多くはないものの、浅草寺周辺には、羽子板を売る屋台が軒を連ねます。
流行りものから普及板まで
羽子板は、板に描かれる絵柄が見物。いつの頃からか、その年に流行った人物や出来事が描かれた、「流行板」が出るようになりました。もちろん今年の流行った顔が並んでいました。
2007年に流行った顔ぶれが揃った店頭に飾れていた羽子板。「ねこ鍋」まであるとは。。。
「どげんかせんといかん」から「どんだけ~」まで流行語大賞の表彰台のようでもあります。でも、さすがに「そんなの関係ねぇ」はありませんでした。
豪華な飾り板があるかと思えば、実際に遊ぶ用の普及板もあります。ちょっと遊んでみたくなりますね。
お店前では、品定めするお客さんとオススメ品を説明するお店のひと。買った時に、ご祝儀を出すと、「手締め」をしてもらえます。
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オークション、凧もありました
羽子板が売られている以外にも、いろんなものが展示、販売されていました。
中越地震復興のためのオークション羽子板の展示。有名漫画家や歌舞伎役者などの直筆羽子板をオークション形式で購入できるというもの。
ちばてつやさんなどの描いた羽子板。ファンには垂涎の一品ですね。
唯一、凧を売っているお店がありました。羽根つきと凧揚げは、お正月の遊びの代表格、もっと売られていてもいいかとも思いましたが、今は上げるところがあまりないのかもしれません。
凧もいろいろ並べてみてみるとてもきれいです。飾り凧としてもよさそうです。
年末の忙しい時期ですが、ちょっと時間を見つけて羽子板市を見て回るだけで、子どもの頃に感じた年始への期待感がよみがえったような感じにもなりました。
機会があれば、ぜひカメラを持って足を運んでみてはいかがですか。
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