『なかよし』の付録のピンホールカメラに想うこと
2016/07/20
少女漫画雑誌の『なかよし』の付録にピンホールカメラが登場。早速、購入してみました。
ピンホールカメラが付録になったなかよし 2014年9月号
最初は紙製の組み立て型のカメラかと思ってましたが、プラスチック製の完成品。飾り用のリングを取りつけて裏ぶたをつければすぐにピンホールカメラとして使えます。デコ用のシールが付いているところはさすが女の子仕様。
プラスチック製のピンホールカメラが梱包。
作りはしっかりした本格的なカメラ。
雑誌の付録とは思えない出来。これが580円の雑誌の付録とは!?
フィルムを入れて巻き上げクランクを巻けば準備完了。
初めてフィルムを取り扱う子供もいるかも。
定価580円の雑誌にこれだけのピンホールカメラがついているとは正直驚きでした。
ピンホールカメラは静かなブームでじっくりと露光をして出来上がりを楽しむユーザーも少なくありません。年代を問わずピンホールカメラを楽しみたい方には一台持っていてもいいカメラです。
『なかよし』の小学生高学年からの女子に向けた今回の付録、現代の子供たちがどれくらいピンホールカメラに惹きつけられるのか、そんなことにも少し興味が沸きます。
いまや早ければ小学生でもスマホを持つ時代。スマホには便利なカメラがついてますし、スマホがなくてもゲーム機にもカメラがあり、撮った写真を自由に編集できるアプリを使いこなし写真を簡単にりタッチできる子供も珍しくありません。
これに対してピンホールカメラは、フィルムを使います。きっと今回が初めてフィルムを手にする子供たちも多いはず。しかも撮影は、見当でフレームに被写体を入れ込み、数秒露光させる撮影方法。撮ってすぐに画像をモニターで見れることが当たり前の子供たちにとって現像するまで写真が見ることができないカメラはどのように映るのでしょう。
時間もかかりフィルム代や現像代といったお金も別途かかる。こんな不便な物嫌だなと感じるのか、出来上がるまでの過程がわからなくておもしろいと思うのか、それは価値感によっても違ってくるのでしょう。
8月の発売号に付録ということは夏休みの自由研究などの教材として使うということを当てこんでの付録とも取れます。理由はなんであれ、デジタル機器が生まれた時にあった世代にアナログのしかもカメラの基本原理をわかるピンホールカメラを手にする機会を与えたことは写真関係者からすれば称賛できること。
使った感想が難しいとかつまんないとかの否定的なことであってもいい、フィルムで撮るという体験をしたことが後になにかしらの役に立つことがあるはずです。
アナログな写真体験、子供出なくても大人もデジタル写真でしか本格的に撮ったことがないのであればお勧めします。撮った画像がすぐに見れないということは撮るときに様々な要素を考え決めなければならないということに気が付くはずです。面倒くさいのだけど、何回かやってみるとこれが実は楽しい。
ピンホールカメラは、子供から大人までなにを気がつかせてくれる魔法のカメラなのかもしれません。
余談ですが、これを買ったついでに『なかよし』を読んでみましたが、子供向けの漫画かと思っていたらとっても大人な内容にびっくりさせられてしまいました。
※付録のピンホールカメラを開封しフィルムのセッティングまでを動画にまとめました。
Aug-04 2014 Up
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