アクションカメラの時代がやってきた
2016/07/20
ソニーのアクションカム。小型で広角レンズで様々なセッティングが可能。GoProを追随する機種のひとつだ。
アクションカメラ、正式なジャンルの呼び方ではありませんが、アウトドアで使う動画カメラ類を指してこんな呼び方をされるようになりました。
そのきっかけとなったのは、Go Pro ウェアラブルカメラ というカメラ。バラエティーテレビ番組で、芸人などのリアクションを撮影するためにヘルメットなどにつけたアームに取り付けた四角い箱型のカメラを取り付けたシーンを見かけるようになったのが数年前。
GoProは、もともと動画カメラであるのにかかわらずモニターがついてなく、データを取り出して再生するまで映像は確認できません。セオリー通りで考えればピント合わせもフレーム作りもできずに「適当にセッティングする」だけしかできないGoProが爆発的にヒットしました。
そのヒットした理由は、小さく四角いカメラはアダプターを使うことで様々なところに取り付けることができるようになり、これまではなかなか撮れない映像を開拓してきたことにあります。例えば、サーフボードの先に自分撮りようにセッティングしてサーフィンしている自分の姿を撮るというようなもの。
モニターがなくても広角レンズを採用することで、カメラを向けたほとんどの範囲のものはフレーム内にどこかに写っているというすごいアバウトな発想が的を得ました。
そして、YouTubeを始めとする動画サイトのインフラが整ってきた時代とピタリと合い、GoProで撮られた非日常の映像がYouTubeで配信されることにつながっていきます。
GoProの成功を後追いするように、他社メーカーも同様の動画カメラを開発してきています。
一例では、ソニーのアクションカム、パナソニックのウェアラブル、リコーの 防水アクションカメラ などが挙げられます。
GoProのヒットからいまや百花繚乱の状態となっているのがこのアクションカメラなのです。大きなカメラ店では、アクションカメラのジャンルがあるほどです。
これらアクションカメラは、基本として動画用カメラです。設定によって静止画である写真も撮ることはできますが、動画を撮ることを目的に使うのが主だった使い方です。
どのカメラも小型で自転車や頭周りなどに取り付けて、動きながら動画を撮れることが特徴。当然動きながら動画を撮ればブレが気になりますが、手ぶれ補正機能でカバーしています。一般のコンパクトデジカメの動画機能で手持ちでカメラを持って歩きながら動画撮影をしたものを再生すると左右の画面のプレでしばらく画面を見ていると酔ってしまうくらい耐えられないものですが、アクションカメラの手ぶれ補正機能で撮った映像はそこまで酷いブレにはなりません。
ピント合わせや露出もほぼカメラ任せ。つまり誰でもカメラを取り付けて録画をスタートさせれば映像を撮ることができるカメラでもあるのです。
あとは、どこでどのように撮るのかというアイディア次第でこれまで見ることができなかったような映像を作ることができます。
日常の動画カメラとしても小さくてセッティングがしやすいので、取り付けにくい箇所からレンズを向けることができるところも受け入れられている要因かもしれません。
実際に使ってみると、アクションカメラで撮影した映像は、動きが伴うことでライブ感が感じられるものになります。一度おもしろいと感じられるものが撮れてしまうと次はどのようなものを撮ってみようかと、はまりそうになるほど。
これから動画を撮ってみようと考えているなら、アクションカメラも選択肢に入れておくのがいいかもしれません。
Nov-20 2014 Up
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