モノクロ(白黒)フィルム現像器キット・ダークレス
2016/08/04
大人の科学マガジンVol.25「二眼レフカメラ」で作ったフィルムトイカメラで遊んでいると、さらにアナログに凝って久しぶりにモノクロフィルムの現像もしたくなりました。
モノクロフィルムの現像は、現像工程も少なく、割に簡単にできます。それでもいきなりやるには揃える備品も少なくありません。しかし、モノクロフィルムの現像をさらに簡単出来るキットがあるのです。
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「ダークレス」は、暗室要らずで現像ができるキット
フィルムの現像と聞けば、暗室で行うものというイメージがありますが、暗室要らずで手軽にできるキットがあります。それがフジフイルムから販売されている「ダークレス」。
キットに入っているものだけで、モノクロフィルムの現像が手軽に行えます。初めて現像する方でも手順さえ間違えなければできます。
「ダークレス」のパッケージ
「ダークレス」のキット内容。現像タンク、現像液と定着液アンプル(3回分)、保護カバー、オープナー
「ダークレス」を使っての現像方法
それでは、「ダークレス」を使っての現像方法を手順を追って紹介していきましょう。キットの内容物に加えて必要な備品についてはキャプションに記しておきます。
撮影済みの24枚撮りモノクロフィルムをパトローネをすべて巻き込んだ状態で用意します。パトローネに中ぶたと回転ふたを被せます。セットできたら、3秒間に10回転回せるように練習をします。
現像液のアンプルに保護カバーを被せて先を折ります。
現像液をタンクにすべていれます。現像液の温度を計り、20~25度になるような調節します。現像液の温度はフィルムの現像結果に影響を与えるので必ず確認します。
現像液が入ったタンクに回転ふたをつけたパトローネを入れます。入れたら5秒間待ちます。
5秒後、先に練習した方法させ、10回回して、今度は左に重くなるまで回す動作を3分間続けます。
3分間続けたら、タンクから外し現像液をパトローネから出します。タンクからも現像液は捨てます。
次には用意しておいた定着液をタンクにいれます。
現像液のときに回したのと同じ方法で定着液では4分間回し続けます。現像から定着までは素早く行うことがポイントです。
定着現像が終わったら、オープナーを使い、パトローネを開け、フィルムを取り出します。
フィルムを引き延ばし、現像されているか確認します。白い部分が残っていてようであれば、再度定着液に入れ回転させます。
定着が終われば、水道水で流水させ薬品を取り除きます。出来るだけ大きめの容器にフィルムを入れ、20-30分間流水します。
流水が終わったら、フィルムの水気を拭き取り、つりさげてフィルムを乾燥させて完了です。
フィルムの現像は、薬品の温度管理や現像時間を守ることが大事です。初めて行うときは、デモ用に撮影したモノクロフィルムを使ってテストをしてみるのもいいかもしれません。
現像したモノクロフィルムは、そのままプリントの焼き付けに使用するか、スキャナーを使ってデジタル画像を起こすことも可能です。
大人の科学「二眼レフカメラ」などのトイカメラと合わせて使用すると、これまで以上にアナログの工程を楽しめます。デジタルカメラライフと併用してみると写真の楽しみの幅がより広まります。
ご興味あれば、ぜひお試しください。
Nov-9 2009Up
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