写真の整理には「価値」を見直してみては?
2016/09/13
写真整理というカテゴリーがひとつできていいくらい、このところ写真は整理する対象になりつつあります。
いつの時代も「お片づけ」は誰しもなかなか着手できない日常作業の筆頭のようなもの。ましてや最近は、片づけ本のブームもあり、とにかく身近にあるものを減らすことがいいことだという風潮が浸透しつつあるようにも感じます。
しかし、こと写真の整理については、単に身の回りにあるものほ片っ端から減らせばいいというものではないと思うのです。
知らずの内に溜まっていくもののひとつに書籍や雑誌類があります。本などは溜まれば部屋の中のかなりのスペースを占有するようにもなり、年末や引っ越しなどの機会に処分されることも多いです。このような書籍類は、仮に一度手放したとしてもよほど希少性の高いものでなければ同じ内容のものを再び購入することは可能です。いまなら形にこだわらなければ、電子書籍で読むこともできます。
他にもお片づけで処分の対象になるものは、衣服やコレクターズアイテムなどの収集品など多岐に渡りますが、まったく同じものとは言わないまでも一度手放した後も再度手にすることは可能です。
これが写真となるとそうはいきません。
昔のフィルム時代のプリント写真であれば、ネガを所有していることは少なく、そのプリント自体を手放してしまえば、その写真ももう二度と戻ることはありません。同じような写真が何枚もありそのうちの数枚を処分するというのであればいいのですが、唯一の一枚という代物であればなおさらです。
写真を整理するときになかなか進まないという場合、写真の持つ「価値」という視点から見てるみるのもひとつの方法です。
所有者にとっては単なる思い出の写真やスナップ写真であっても、これが見る人が変わると写真の持つ価値が変化します。
古い家族写真に自分の子供やその子孫にとっては写真でしか見ることができないおじいちゃんおばあちゃんが写っていれば、その家族にとっては貴重な写真になります。
いまはもう取り壊されて跡形もない、昭和の街並みが写った近所の写真。これはその地域にとっての資料的価値があります。
写真とは、その瞬間を画像に留めておくわけですから、時間が経つにつれ写っているものの意味合いによっては価値が生まれてくるものなのです。
写真整理をするときには、自分にとってだけではなく、身内のことや広くは地域や社会のためといった大きな視点を持って見てみると残すべきものが身近にある、というこは少なくありません。
そんなことを言っていては一向に写真の量がへらないではないか、という反論も出るでしょう。なんのわだかまりもなく処分できるのであれば既に写真は手元には残っていないはず。それでも捨てられないというのは、なにか自分の中に引っかかりがあるからではないでしょうか。
その引っかかりの部分は、先に書いた「価値」のようなものがあると気が付いているからなのかもしれません。
写真整理をするときには写真の持つを「価値」を今一度見直してみてはいかがでしょうか。これまでとは違う視点で写真を見直して整理してみると単に捨てたいと思っていたものが輝いて見えるようになるかも。
Nov-07 2014
- 当ページのリンクには広告が含まれています