あえてフィルムカメラで撮ってみる
2018/11/06
デジカメでの撮影に慣れた体質になってしまうと、アナログで培った感覚を忘れがちになります。そんなときに効果があるのがピンホールカメラなどフィルムカメラを使っての撮影です。
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不便なことで思いだすこと
紙製のキットで作るピンホールカメラ。これでも本格的なピンホール撮影が可能
デジカメはとても便利です。なんといっても撮ってすぐに画像がチェックできて結果がわかることが最大のメリット。
プロアマ問わず、すぐに画像を確認できることできれいに撮ることができたたろうかと心配する心理的ストレスから解放されました。
こんな便利なデジカメですから、今後の撮影のスタンダードであることはゆるぎがないことです。もちろん瀬川もほとんどの撮影はデジタルで行っています。しかし、どんなことでも便利な裏には、失うことがつきもの。デジカメで便利になってなくしてしまったこと、それってなんでしょうか。
手軽になったということは、誰でもすぐにあつかえるとも言い換えることができます。手軽なあまり思考することなくシャッターを切ることも増えがちです。それが習慣化すると、写真を撮ること=押せば済むこと、ということになっていく場合があります。
当然、単にシャッターを押しただけで撮られた写真は深みがないものが少なくないという結果にもつながります。次第に同じような写真しか撮れなくなり、写真撮影に飽きてしまう、こんな図式に陥る可能性も。
せっかく高性能のデジカメを持っていてもこんな自分が招いた結果でカメラを投げだしてしまうのはもったいないこと。
このような"デジカメボケ"ともいえる症状に効くのがフィルムカメラなのです。
フィルムカメラは想像力をかきたててくれる
フィルムカメラは現像するまで画像を見ることができません。それだけに撮影する段階でしっかり撮ろうと構えます。そのときに、画像をイメージしながに撮影するようになります。
デジカメは、撮ってすぐに画像がわかるだけに、あまりイメージしなくても撮った画像を確認して気に入るものができるまで撮ることができます。すぐに画像が見ることができるメリットですが、ここに慣れてしまうとイメージをすることを忘れがちになってしまいます。
イメージするということは作品を作るときには不可欠なもの。イメージ力が欠乏してしまうと普段の生活も楽しめなくなってしまいます。イメージ力の欠如はなにもデジカメでの撮影でのみ身につくことではありませんが、ひとつの要因にはなるかもしれません。
デジカメに慣れてしまった体質をフィルムカメラをたまに使うことによってシェイプアップしてみるとかつて持っていたアナログ力も戻ってくるのではないでしょうか。
いまさらフィルムカメラを持っている方も少なくなってきていることでしょう。フィルムカメラもないのにどうやって撮るの?そんな疑問もあることでしょう。
最近は、トイカメラがブームです。トイカメラとは、プラスチック製の安価なカメラ。おもちゃのような作りで、写りもピントが甘かったり露出も均一で撮れず、意外な結果が若い世代を中心に支持されています。
このトイカメラなら安いもので数千円から購入することができます。コンシェルジュの記事でも紹介したBabyHOLGAなら千円台。しかし、フィルムが特殊なので現像代が高くつきます。
それより手軽のなのが、紙製のキットで組み立てるピンホールカメラ。シャラン社のピンホールカメラは以前にも紹介しました。これなら980円で、フィルムも手軽に入手できる35ミリフィルムを使って撮影ができます。
デジカメ全盛の時代だからこそ、たまにはフィルムカメラを使ってみるとイメージ力や撮影する姿勢のバランスを修整することができるかもしれませんね。
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