紙を撮る
2019/02/06
紙と一口に言ってもその種類は実に豊富。毎日使わないことはない紙。しかし、私たちが紙について知っていることは意外に少ないのかもしれません。
今回は「紙を撮る」、というテーマで撮影してみました。紙を写真を撮るときのアプローチ方法のひとつとしてご覧下さい。
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紙の博物館にて
今回、紙の撮影を行ったのは、『越前和紙の里をゆく』で紹介した「紙の文化博物館」。ここは、越前和紙の生産地で数多くの和紙が展示されています。(※「紙の文化博物館」では、通常撮影は禁止されています。今回は許可を得て撮影しています。)
紙の文化博物館では、カラフルに様々な和紙が展示されています。紙好きなら、何時間いても飽きないことでしょう。
これらの紙の特徴をなるべく見て取れるように撮影するには、どうするか・・・そのためには、紙の風合いを出来るだけわかるように、ということをポイントにレンズを向けてみました。
光にかざした紙もとてもきれい。ディスプレーとしても紙はいろんな用途に使えそうです。
それぞれ個性のある紙
個性が強い紙たち。撮影するには、特徴の強いもののほうが撮りやすいのは言うまでもありません。いかにその特徴をきわ出させるかが大事なところ。
それでは、ここで撮影した紙の一部をご覧いただきましょう。
紙質にあまり特徴のないものは、オーソドックスに色の違いで見せてみました。
しわも生かせるのが和紙の特徴。しわのディテールがわかるように。
紙質が変われば、紙に出来るしわにも違いがでます。その違いがはっきり見えるようにすることを心がけました。
この用紙は、「奉書紙」の一種で、皇室などの公文書に使われる紙。秋篠宮家の悠仁親王命名のときに使用されたものと同じものだとか。あの奉書紙は越前和紙だったのですね。
透かしなどを入れている紙ならば、その透かしがわかるように。
紙自体にゆがみがあるものは、そのラインなどを撮ることで動きがあるリズミカルな写真になります。
「紙」という被写体も探っていくと奥が深そうです。身近にあるものは、被写体としては意外に見落としがち。紙に限らず、身近に忘れている被写体があるかもしれませんね。
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