マラソンランナーが被りもので走る理由
2016/07/20
気温がある程度抑えられる寒い季節はマラソンにも適しており、各地でマラソン大会が開催されます。そして、いまはランニングブームで、マラソン大会に出場するビギナーも増えているようです。
実は、筆者であるわたしもランニングはビギナーなのですが、一度とあるマラソン大会に出場したことがあります。
マラソンに走ることになると、フルマラソンを走るためのトレーニングから大会当日の準備などやるべきことは盛りだくさん。そして、実際に走ってみてわかることも少なくありません。
マラソンに出場する前に感じていたことのひとつが、「なんで頭に被りものをつけたり、着ぐるみ着て走るランナーがいるんだろう」ということ。単純に被りものを被っていたら邪魔じゃないのと思ってました。
わたしがマラソン大会で走っていたときに、前に富士山の被りものをした女性ランナー、後ろにバナナの着ぐるみを着ているランナーという並びでしばらく並走していたことがありました。わたしは特に目立つ格好ではなく、一般的なランニングスーツスタイル。走りながら写真を撮ろうとコンパクトデジカメはしっかり持ちながら走行してました。
マラソン大会は大きい規模のものほど沿道のギャラリーも多く、常に声援が聞こえてきます。
このときも声援があちらこちらから飛んできました。しかし、よく聞いていると、
「富士山、がんばれ~」、「ふじさ~ん」
「バナナマン~」、「バナナ、ファイト!」
耳に届くのはこの二人への言葉がほとんどなのです。わたしの前後で被りものを着ている二人に向けての声援ばかりが聞こえて、地味に走っている自分への声援は皆無です。
それもそのはず、声援を送っているひとからすれば、一般ランナーの呼称は見た目から叫ぶほかありません。富士山やバナナと誰が見てもわかるものを身につけている二人にはたくさんが応援されてます。
このときに気がつきました。被りものがあると他のランナーよりも応援してもらえるんだ、ということが。
走っているときに届く沿道からの声援は本当に励みになります。初めてマラソンに出た経験があるひとからよく聞くのは、完走は沿道のギャラリーの人たちに支えられてできたようなものということ。
多くの沿道のギャラリーは走っているランナーすべてに向けて声援を送ってくれています。しかし、それに加えて自分を応援してくれる声が届いたらそれはさらに力になるはずです。
そのために必要なのが被りものであり着ぐるみなのです。
被りもので走るランナーは沿道で応援してくれるを楽しませるという意識で身につけているか、単に目立ちたいという理由からかもしれませんが、その見返りは少なくなかったのです。
被りものを選ぶポイントは、わかりやすいものでその名称で呼んでもらえるものにすることです。わたしの前後にいた富士山とバナナは好例。誰が見てもすぐに見た目で応援したくなるものを身につけることです。一見なにかわからないものはNG。
もし、これからマラソンに初挑戦するランナーはぜひ一点目立つものを身につけてみてください。それだけで沿道から応援される確率が高くなります。そしてその分タイムも伸びるはず!?
Feb-17 2015 Up
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