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フォトライフコンシェルジュとして 写真家・講師・ライター などで活躍、フォトララ写真未来研究所代表

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書籍

古写真を楽しむ

2019/02/14

古写真、というものを聞いたことがありますでしょうか。文字通り、古い時代の写真のことです。幕末期の写真が伝来してまだ間もないころに撮られた写真を指すのが古写真。

この古写真、鑑賞するととても興味深く楽しいのです。手軽に古写真を楽しめる書籍などをご紹介しましょう。

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古写真は横浜で

koshashinF.ベアト写真集〈2〉のページから。彩色された古写真から日本人のルーツが見て取れます。眺めているだけでも時代がフィードバックしたかのような感覚にさせてくれます。

日本への写真の伝来は、1841年オランダ船によりもたらされました。

その後外国人向けに開放されていた横浜などでは、外国人による写真館なども営業されました。その外国人写真家による日本の風景を撮影した写真が「横浜写真」とよばれ、外国人観光客向けの土産物として写真アルバムが作られました。

その写真がいまでは、当時の日本の風俗を垣間見るとてもよい資料となっています。

横浜写真」というだけあって、横浜では古写真の展示会などが博物館ではしばしば開催されます。
その中でも横浜開港資料館横浜都市発展記念館では古写真を扱った展示が年に何回は開催されます。

横浜開港資料館では、これまでの展示や資料などをまとめた冊子を出版しています。これがとてもよくまとまっていて、初めての方にも楽しみながら古写真を鑑賞できる内容になっています。

特に、『F.ベアト写真集〈2〉外国人カメラマンが撮った幕末日本』はおススメの一冊。

ベアトという写真家の残した写真が特に秀逸で、当時の日本の職業別に撮影した写真などは、現代の日本人にを伝えてくれるものは少なくありません。

一部彩色された写真は、私たちの先祖や日本人のルーツを知る上でもとても貴重なものです。

これらが写真で残っているというのはとても嬉しいことでもあり、画像を記録して残せるという写真の偉大な部分でもあるといえるでしょう。


サイトで見てみる

これら古写真のコレクターで有名な石黒敬章さんという方がいらっしゃいます。
石黒氏のお父様がもともと古写真のコレクターだったそうで、そのコレクションを引き継いだ二代目のコレクターです。
石黒氏の古写真をまとめた著書には次のようなものがあります。




古写真の入門編として一冊選んでみるのも楽しいと思います。

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