瀬川陣市 フォトグラファー 公式サイト

フォトライフコンシェルジュとして 写真家・講師・ライター などで活躍、フォトララ写真未来研究所代表

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ポートレート

軍艦島ツアーで見えるもの

2016/09/13

世界遺産登録に勧告されたもののひとつ、軍艦島。正式に世界遺産になればこれまで以上に訪問する観光客で増えることでしょう。

現在も軍艦島への観光クルーズ船が出航していて、上陸して見学することができます。その観光クルーズ船でいく軍艦島ツアーの内容も気になるところ。

以前、軍艦島ツアーに参加したときに撮影した写真でツアー内容をご案内します。

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軍艦島までのクルーズ船は、長崎港または伊王島から出航しています。ただ、上陸するには海上の状況に影響されます。波が高いなど海の状況によっては軍艦島への上陸が出来ない日があります。
参加した日も波が高く、船内は大きく揺れました。長崎港からだと約30分のクルーズ。船酔いする方は酔い止めがあったほうがいいかもしれません。

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軍艦島にはクルーズ船の船着き場が作られています。見学者用の足場なども整備され、観光として上陸ができるようになっています

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軍艦島は長崎市が管轄していて、現在は観光用のクルーズ船で行く以外は許可が必要とのこと。島にある注意事項が書かれた掲示板。

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観光客が入れるのは、整備された舗装路がほとんど。軍艦島は時間ととも劣化が目に見えてきており、現状保存するためには立ち入ることができる場所を限定的にしているのは致し方ないことでしょう。
軍艦島を特集したテレビ番組で見るようなアパートの内部など建物内に入ることは、観光上陸ではできません。外から見学するだけになります。

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クルーズ船で上陸するとガイドが軍艦島の案内をしてくれます。クルーズ船の会社によりガイド役の方は違うようですが、参加したときには過去に軍艦島で生活していた方がガイドでした。
伝え聞いた話だけではなく、実際に暮らしていた人だから話せる言葉には島の生活の経験から来る重みのようなものが感じられました。

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上陸していられる滞在時間は1時間足らず。じっくりと写真を撮ろうとしても余裕があるほどその場は居られません。そんな状況で撮影した軍艦島の写真を何枚かご覧ください。

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第二次大戦中は、米軍が軍艦と見間違えて、上の写真に見える桟橋の柱跡付近に魚雷を打ち込んだそうです。

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短い上陸を終わり船から見る軍艦島は、来る前とはまったく違った島に見えてくるから不思議です。

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そして、軍艦島を後にして船は戻っていきます。
クルーズ船によっては、島を船で一周回ってから戻る場合もあるようです。
百聞は一見に如かずの言葉通り、どれだけ写真や資料を見ていても、上陸した体験に勝るものはありません。興味があるのであれば一度訪問されることをお勧めします。ただ、ここはテーマパークに行くような遊び気分で来ると期待を裏切られることでしょう。

世界遺産という冠がつくと観光客が増えるのは必至。しかし、そんな冠にとらわれず軍艦島の存在をじっくり見ていくと様々な思いにかられることでしょう。そこに軍艦島の存在価値があるのかもしれません。

May-13 2015 Up


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