写真とカメラがキーになってる映画「ホノカアボーイ」
2018/11/02
写真やカメラがストーリーに絡んでいる映画はたくさんありますが、最近封切られた作品の中でもみつけました。
映画タイトルは「ホノカアボーイ」。ハワイ島にあるホノカアという町が舞台のこの映画の中に出てくる写真とカメラを紹介します。
ネタばれにならないようにストーリー自体にはあまり触れないでおきます。
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アナログなカメラと写真が脇役で活きているストーリー
ホノカアボーイ公式サイトのトップページから。なんにもない町が舞台のこの映画にどのような形で写真やカメラが出てくるのでしょうか
「ホノカアボーイ」は、ハワイ島(観光で一般的に行くのはオアフ島)にあるホノカアという町が舞台。
この町にひとりの日本人の青年が日本から住み始め、移民してきた日系人を中心にした人たちとの出会いからストーリーは展開。主人公のいろんな人との出会いから人生観や恋のせつなさといったものを考えさせられます。
この映画の中で、軸になっているのが料理なのですが、それを主人公がポラロイドで撮り溜めます。その写真は、壁一面に貼られます。写真をすぐ手に出来るという部分はデジカメと同じ結果なのですが、ポラロイドカメラになるだけで随分柔らかさが感じられます。
さらには、古いハーフカメラ(多分リコーオートハーフだったような)を使って、オートタイマーで記念撮影を撮ります。その時に撮影した写真は最後には大事な枷(かせ)となります。
時間がゆっくり流れるすべてがアナログの雰囲気を醸し出しているのですが、しっかり現代の事情も垣間見せます。時折日本から訪れる観光客は、デジカメでパシャパシャと写真を撮りまくり、「ブログに載せよう」というセリフも。ちなみに彼女たちの役名は「ブログ女」とエンドロールに書かれていました。
美容院に飾られた古い写真から過去を知るシーンなど、所々に写真やカメラがストーリーの中に出てきます。
デジカメ全盛の現代に、ポラロイドやフィルムのハーフカメラなどで写真を撮りたくなるような映画です。ほとんどは料理など食べ物に意識が行くかと思いますが、写真やカメラも演出の小物として活かされてます。写真好きの方には、そこに注目してみてもおもしろいのではないでしょうか。
見終わったあとは、なんとも言えない切なさを感じました。また、いくつになっても人間って変わらないものなんだよな、という想いから日々の生活を充実させて生きようとも感じます。日々の現実に疲れたり気が張り詰めたりしているときに、ちょっと気持ちを柔らかくさせたいときにはとてもいい映画ではないでしょうか。
この映画の原作は、こちらのホノカアボーイ (幻冬舎文庫)です。
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