いまでもコンデジを使いますか?
2016/09/13
いま、写真を撮るのにどんなカメラを使っていますかと尋ねると多くの方が「スマホのカメラ」と答えることでしょう。
スマホで撮った写真はアプリを使えば簡単に修正や特殊効果を加えることができ、SNSに撮影後すぐに投稿することも可能で便利なことこの上ないものです。そして、スマホの普及率が上がるに従い、使うカメラは「スマホのカメラ」となる図式です。
それを裏付けるようにコンパクトデジタルカメラ、通称コンデジの売り上げが激減しています。(コンデジとは、カメラボディとレンズが一体型になっていてカメラのサイズが小さいもの、つまりコンパクトな機種を指します。)
コンデジはエントリーモデルのデジカメとして普及したので、それがスマホに取って代わられたということです。日常のスナップ写真程度はスマホで十分なのに、あえてコンデジも持ち歩くと言う方は少ないのではないでしょうか。
しかし、それがフォトグラファー(といっても私個人の立場ですが)になるとスマホだけを持って歩くことは、どこか丸腰な気分になってしまい落ち着きません。
それはなぜなのかを考えてみたのですが、スマホはやはり電話であり、メールを含めた通信機であってカメラは「おまけ」という認識があることが理由ではないでしょうか。
フォトグラファーが「カメラ」として使う場合は、撮りたい写真を撮る道具として、場合によっては酷使して使います。その使い方がスマホのカメラでできるかと言えば、やはり躊躇してしまいます。
例えば、多少雨が降ってもここぞというシャッターチャンスが目の前にあった場合、「あ、カメラ濡れるから撮るのやめておこう」とは思えないのです。でも使っているのがスマホだったら、「スマホが壊れたら電話やメールに困るよな、じゃ撮影はほどほどに」という気持ちが出てくるのも当然です。
そんな気持ちで写真は撮りたくはないのですね。カメラを使って撮りたい場面で撮影していて、万が一カメラが壊れるのであればそれは致し方ないことと考えますが、スマホにそこまで無理をさせれるかといえば、それはできません。スマホは通信機としての認識があるからです。
多少無理を効かせられるカメラとして使えるのが、防水タイプのコンデジ。防水タイプなのでそのまま水の中に入れても撮れるのはもちろん、1メートル程度の高さから落としても壊れにくくできている機種もあります。
私の場合は、ほとんど出歩くときは、この防水タイプのコンデジを持ち歩いて気になった場面にでくわすとこれでシャッターを切ります。スマホで撮影するときは、SNSに即時に投稿しようと思いついた時ぐらいです。
SNSへの投稿も通常は防水コンデジや一眼で撮った写真を一度パソコンを通して画像のリサイズをして投稿することが多いので、撮ったものをすぐにアップロードするは少ないです。
先にコンデジの売り上げは激減としていると書きましたが、その対象になっている主な機種はエントリーモデル機。いまコンデジ市場は、エントリー機の代わりに高級志向とアウトドア志向に特化して機種が投入されている様相になっています。
高級志向では、値段が20万円前後する機種ですが、ハイエンドユーザーには支持されています。アウトドア志向は、私が使っている防水タイプ型の機種です。防水タイプも最初はオリンパスなどが先駆けとして機種を出していましたが、いまはほとんどのメーカーから投入されています。それだけ売れる可能性を秘めているジャンルということですね。
コンデジひとつにして他のデジタル機器の推移が背景に開発される新機種も変わってくるということです。
Dec-09 2014 Up
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