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フォトライフコンシェルジュとして 写真家・講師・ライター などで活躍、フォトララ写真未来研究所代表

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令和になって改めて考える「写真を残すこと」

拙著の「自分を遺す本」をいまになってコピーライターであり文章術などの講師でもある前田めぐるさんがレビューを書いてくださりました。このことが今改めて写真を残すことについて考えるきっかけにもなりました。

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写真は安易に断捨離はしてはいけないもの

「断捨離」というワードはすっかり世間に浸透しました。いかに不要なものが家の中にあり、それらは部屋のスペースどころか人生の運気のような流れすらも妨げているというような解釈に大きく賛同して「断捨離」にいそしむ方が少なくありません。

しかし、こと写真に関しては安易に「断捨離」をしてほしくはありません。その理由を一言で表すなら、写真には未来に役立つ情報が写っている場合が多いからです。

例えば、以前「150年前の幕末明治初期の日本の風景」という記事で紹介した幕末期に撮られた写真を大きく拡大することで当時の生活や風俗の様子を解明するプロジェクトを一冊にまとめた写真集が写真を未来に活用できた好例です。

写真がまだ日本に導入されてきたばかりの幕末期とスマホで毎日何万枚というデジタル写真が撮られる現代では写真の価値は比較にはなりませんが、それでも今から数十年先に今日現在のことは写真や映像でしか見ることができないことは同じです。

「断捨離」は自分のために行う整理術です。自分が残しておきたくない写真は処分すればよいでしょう。しかし、整理術のひとつりムーヴメントに流されて本当の残しておきたかった写真すらも捨ててしまっては、もう二度とその写真は入手はできません。

私が拙著「自分を遺す本」で強く伝えたかったことのひとつは、写真に写っているものには当時の情報がたくさんあるということ。そして、その情報は将来的に未来の人たちにとっては貴重なものになり得るものも含まれているこということです。

前田めぐるさんは、このような私の意見を聞いてくださり本のレビューを書いてくれました。私の伝えたいことがたくさん反映されたレビューを書いてくれています。前田さんの記事のリンクを入れておきます。「『自分を遺す本』(編著 瀬川陣市、発行 祥伝社)」「『自分を遺す本』(編著 瀬川陣市、発行 祥伝社)」「『自分を遺す本』(編著 瀬川陣市、発行 祥伝社)」

それぞれの状況により写真の整理については、ご意見や判断は分かれるところだと思います。写真の処分については主観だけではなく自分の子孫や住んでいる地域のために役立つという客観的な視点も持ち合わせてみると保管しておく価値があるものは少なくないかもしれません。

令和になって改めて写真整理について考えてみるとまだこれから伝えていくべきことがあるということにも気がつきました。写真を残すことに関して執筆や講座などで伝えていきたいとも考えています。

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