皇居東御苑をゆく 2007年10月
2019/02/06
東京出身者や東京に永らく住んでいる方でもあまり行かない東京の名所というのがあります。東京タワーに行ったことがないという東京在住者は意外に多いのもそのひとつの例といっていいでしょう。
ひょっとすること、今回ご紹介する「皇居東御苑」もそんな場所かもしれません。二重橋までは行ったことがあっても、東御苑なんて知らなかった、という方も多いかも。何を隠そう、瀬川も実は初めて足を踏み入れました。改めてディスカバリー東京の小さな旅です。
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そこは江戸城跡地
東御苑とは、かつて江戸城があった場所になります。明治時代は皇室関連の施設などがありましたが、1968年から一般公開されて今日に至ります。
入場は無料です。開放日などは、「皇居東御苑の公開要領」をご覧下さい。
東御苑には、大手門・平川門・北桔橋門とそれぞれの門から入れます。こちらは大手門になります。
重厚な城内入り口の門。現在のものは1968年に再建されたものですが、その風貌から築城時の時代を思い伺えます。
1954年に戦災で消失した旧大手門に飾られていた鯱(しゃち)。1657年の大火で消失後に作られたものだそうです。
皇居正門旧飾電燈も城内に飾られています。その豪華な造りをじっくり見学してみてください。
苑内には百人番所、大番所、同心番所の三つの番所が残っています。番所とは、警備の詰所のこと。
豊かな自然が残るところ
皇居内は、都内の中央にありながら手付かずの自然が残っている場所でもあります。東御苑内でも季節に応じた花々を観察が出来ます。
「皇居東御苑花だより」というサイトで、その時期の花木の開花状況などを知ることもできます。
訪ねた10月には、小さい可憐な花がいくつか咲いてました。その中でも目を引いたのがタイワンホトトギス。
木には、ザクロが大きな実をつけていました。どんな味がするのか試してみたいところですが、決して取ってはいけません。
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江戸の大きさの縮図がここに
石垣ひとつ取ってみても江戸城の規模の大きさがわかります。江戸の町がどれほどの規模で大きかったのか、この残されたものからも容易に想像がつきます。
本丸の跡地など、江戸城の痕跡がいまでもここに残っています。
やや勾配のきつい汐見坂。昔は皇居前広場まで入り江が入り込み、この坂から海を眺めることができたそうです。
この敷地の広さだけでも江戸城の規模が大きいものであることがよくわかります。
1607年に最初の天守閣が秀忠の代に完成。その後1638年、家光の代に国内で最も大きな天守閣が完成するものの、1957年全焼して以来再建されませんでした。
天守台跡地。今は想像するしかないですが、この地に高くそびえた天守閣があったと思うと、いろんな思いにふけることができます。
天守台から見た北桔橋門。左手には日本武道館の"たまねぎ"屋根が見えます。
東御苑内には、宮内庁書陵部もあります。事前に申し込み申請をしておけば、保存文書の閲覧も可能です。
東御苑はとても広い場所なので、時間があるときにゆっくり訪ねるのにいい場所です。苑内は写真を撮る対象も多く、カメラを片手にぶらり訪ねてみてはいかがでしょうか。
都会のど真ん中でゆったりできる、これはかなり贅沢なことですね。
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