【ミラーレス入門シリーズ】 ミラーレスの"ミラー"ってなに!?
2016/09/13
小さい一眼カメラで女性を中心に人気のあるミラーレスカメラ。徐々にその存在も世の中に広まりつつあると同時に、ミラーレスという言葉も浸透しつつあります。
しかし、このミラーレスカメラという名称のミラーレスとは一体なんのこと?と思われた方も少なくないのではないでしょうか。そこでミラーレスの意味を探ってみることにしましょう。
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ミラーレスのミラーとは鏡のこと
ミラーレスカメラ、みんながそう言っているので深くは考えずに自分も呼んでいたという方も結構いるのでは。でも、ちょっと考えてみるとこのミラーレスって一体どういう意味なんでしょうか。
そもそもこのミラーとは一体何でどこにあるものなのか、それを見ていきましょう。
まずは下の写真をご覧ください。左側の黒いカメラが一眼レフ、右側がミラーレスカメラです。それぞれレンズを外した状態になってます。
左が一眼レフカメラ、右がミラーレスカメラ。レンズを外した状態になってます。
この状態で一眼レフカメラのレンズを外した奥の部分をよーく見てみることにしましょう。
さて、なにが見えますか?
一眼レフカメラのレンズを外した内部をよく見てみるとなにが見えますか?
一眼レフカメラの中央部をよく見てみると白く四角いものが写った部分があるのが見えます。これがここで言う「ミラー」の部分なのです。
ミラーとは、ご存知のように鏡のこと。この白く四角いものが写っている部分とは、鏡なのです。
このミラーはなんの役割を果たすかと言いますと、レンズから入ってきた画像をこの鏡にまず写します。この鏡は斜めに取り付けられており、カメラ上部に別の鏡が取り付けられていてそこに画像を写します。
つまりレンズから入ってきた画像を鏡を利用して屈折させて最終的にファインダーを覗いた時に見える役割を果たしているわけです。
斜めに取り付けられているのがわかりやすいようにもう少しアップで撮った写真で見てみましょう。
一眼レフカメラに取りつけられたミラー。斜め上に向いてついています。
ミラーの部分が斜めに向いてついているのこの写真からわかりますね。
レンズを取り付けてファインダーを覗いて画像を見ているときは、このミラーに撮像を反射させているわけです。
そして、シャッターを切ると、このミラー部分が上に一瞬開きます。開いた瞬間に画像をセンサー部分に記録させて写真が写るという流れになります。
シャッターを押したミラーが上がっている状態は下の写真のようになります。
シャッターを押してミラー部分が開いた状態。ミラーが上がるとセンサーが現れてそこに画像を記録させます。
一眼レフカメラは、このようにミラー部分があって、シャッターを押すたびにミラーが開いて画像を記録させているわけです。
シャッターを切ったときにカシャッと音がするのは、このミラーが開くときの音なのです。
そして、いよいよ本題のミラーレスとはどういう意味なのかという核心に入ります。
ミラーレス、とは日本語に訳せば、「鏡がない」という意味になります。その名の通り、一眼レフにあったミラーの部分が外した状態のカメラのことをミラーレスカメラと呼びます。
ミラーレスですから、レンズを外すと鏡はなく、センサー部分がむき出しになっています。その状況を写真で見てみましょう。
ミラーレスカメラのレンズを外すと、センサー部分が直接見えます。
赤っぽく写っている部分がセンサーです。一眼レフカメラにはあったミラー部分を省いた状態になります。
ミラーレスの一番の特徴は、ミラー部分を省いたことで構造上、カメラボディを小型化にすることができることです。ミラーレスカメラが小さいのは、このミラーがなくなったことで可能になりました。
一眼レフカメラは、シャッターを切る度にミラーが開き、その動きの反動がありますが、ミラーレスカメラにはありません。これは手ぶれを防げるという点でのミラーレスカメラのもうひとつのメリットです。
ちみなに一眼レフカメラのレフとは、英語のreflexからきており反射させるという意味。ミラーレスカメラという名称以外に、デジタル一眼カメラとレフ抜きで表記することもあります。
大まかですが、ミラーレスカメラのミラーという言葉の意味を解説してみました。
ちょっとした豆知識ですけど、知っているとミラーレスカメラを使う時に役立つことがあるかもしれませんね。
Feb-02 2012 Up
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