LCCを検証してみた- Jetstar 編
2016/07/20
LCCも国内線に出揃い、国内移動の選択肢のひとつとなりました。運賃が安いことが注目されるLCCですが、気になるのが搭乗までの手続きの煩わしさやサービス、乗り心地など。そこで実際に搭乗するまでの流れを撮影し、瀬川が感じた感想を元に検証してみました。今回は、Jetstarです。
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Jetstarの搭乗までの流れはスムース
Jetstarは、関空から成田路線に搭乗。チェックインは関空なので、空港によっては設備等に違いがあるかもしれません。
関空についてから国内線乗り場のJetstarの搭乗口へ。案内板に従い特に問題なくたどり着いた。手前に見えるのが自動チェックイン機。事前にWebチェックインを済ませておけば、よりスムースに手続きが進む。
チェックインカウンターには係員が誘導してくれる。この時は手荷物を預けたのたが、そのときにバックにビニールをかけてくれるかと尋ねたところ、「当社ではそのようなサービスはありません」と冷たく言い放たれた。冷たくと感じたのは主観だが言われて心地よく感じなかったのは確か。マニュアル通りの回答なのだろうが、必要以上に顧客を思いやるというところまでの教育はコストカットされているのが原因だろうかと勘繰った。こういった細かいところが運賃の安さに比例するのかもと思い知ったLCCならではの体験だった。
手荷物検査は関空の通常の場所から入場。時間までは関空内の搭乗ゲートで自由に過ごせる。ただ、Jetstarへの登場はパス移動。搭乗時間までに1階の搭乗口にいる必要がある。
バスに乗る際にチケットのバーコードを係員が読み取り、搭乗確認する。LCCなのでアナログ式にチケットをもぎる方式かと勝手に思っていたので、こんなところに驚いてしまった。
搭乗機まではバスで移動。すし詰めにされるので座れなかった人は満員電車状態で搭乗機に着くまで我慢することに。LCCは搭乗するまでが一般キャリアと差がつけられるところ。小さな子供連れの方や年配の方にはつらいところかも。
バス移動でのメリットは、駐機中の機体のそばを通れるところ。一般キャリアに搭乗しては見られない風景をパスから見ることができる。もちろんここは撮影チャンス!カメラの用意もお忘れなく。
搭乗機に到着。いまではなかなかできないタラップでの搭乗もLCCのメリットと言える。
タラップを登っていよいよ搭乗へ。登るまで周辺を撮影してみるのもいい。
こんなときにしか機体を間近に撮ることができないもの。わずかな時間だがいろんなところを撮ってみたい。
Jetstarの機内はシックで落ち着いた雰囲気
機種はエアバスA320。A320はLCCのメイン機種の中型機。通路が中央にひとつしかないナロウボディ機。中央に一本しか通路がないので移動には狭いのがデメリット。
機体中央あたりから前方を見たところ。手荷物スペースは十分な広さがある。ただ預け荷物は有料なので持ち込み荷物が増え、スペースはいっぱいになる。早目に搭乗して荷物を収納したほうが落ち着ける。
グレーっぽいカラーリングを基調にしたシートで機内はシックな雰囲気に。
シート前は、ポケットとテーブルがあるオーソドックなスタイル。一般キャリアと違いはない。
LCCで最も気になる座席のスペース。前のピッチは約76センチ。身長175センチの筆者がシートに深く座り姿勢を正したところ膝の前に少しスペースが空いた。少しずらして座ればシート前に膝が当たる感じになる。とても座れないというほどの狭さは感じなかった。
ポケットにはJetstarの機内誌が。サービスコンテンツはまったく期待してなかったので機内誌があったのには正直驚いた。ただ読み物としてはいま一つの感。
機内販売メニューの表紙。
機内販売メニューの中身。
機内販売中のクルー。ワゴン販売で通路ごとに伺っていくスタイル。
おにぎりをひとつ購入してみた。冷蔵庫に入れられていたらしくおにぎりが冷えていてパサパサしていて正直おいしくはなかった。朝のフライトにドリンクは自前で持ち込んで軽く食べるチョイスとしてはおにぎりは手軽でよい。
窓からの風景はLCCと一般キャリアの違いはない。窓側シートを取ったなら空の風景撮影を楽しみたい。
気が付けば窓の外には房総半島の風景が。成田の到着後は、しばらく空港内を移動に時間を要しタラップまで。そしてバス移動にてターミナルへという流れ。
初めて搭乗したJetstarは、ほぼ時間通りに機体が飛び立ち目的地にも時間通りに到着。搭乗までも特に問題はなくスムースに。スケジュール通りに飛んでくれればLCCはお得な交通手段だと思います。ただ、コストカットされているところで受けるサービスの差は明らかにあるのでこの違いをどう捉えるかが利用する判断基準になりそう。
なお、この搭乗時は2012年9月のもので設備や搭乗までの流れは変更する可能性もあることをご了承ください。
Dec-07 2012 Up
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