六甲山の守り神、ムカツ姫を訪ねる
2016/07/20
最近になり六甲山の守護神であるご神体が特定されたという情報を聞き、それはおもしろそうと興味を持っていたところ訪ねる機会を得ることができました。
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六甲山はムカツ姫がご神体
そもそもこの情報は、ホツマツタエという文字を知ることから始まります。ホツマツタエとは、簡単に言えば紀元前5000年にあったされる古代文字で書かれた古代歴史書のこと。ただ古代文字があったこと自体は現在は歴史上には認められていません。
真偽のほどはひとまず置いておきのの、このホツマツタエに関する文献や情報をたどるとこれまで知らなかった事実が浮き彫りになり興味深い話が見えてきます。そのひとつが、六甲山のご神体。
全国的に六甲という名前は、「六甲の水」とかタイガースの歌「六甲おろし」などのネーミングで有名です。私もなんとなく関西にある山脈の一つと言う程度の知識しかなかったものの、ホツマの話題から最近になり六甲山のご神体となるホコラが特定されたと聞き興味を持つようになったわけです。
いろんな方のツテをたどると地元でこの六甲山のご神体を管理されている「天照大神・瀬織津姫の因幡行幸―ホツマで解く八上姫・白兎神話の真相」という著書も出されている大江幸久さんを知ることになり、関西に行った機会にその大江さんにご案内いただき六甲山のご神体へ会いに行くことになったという流れです。
六甲山のご神体のホコラの入り口にある案内板。六甲山頂から少し入ったところにあります。
大江さんに案内されながら六甲の山道を歩いていきます。車で入り口まで行き歩く距離はそう長くはありません。
山道を少し歩くと石祠が。花山法皇という名が刻まれてあり、平安時代に六甲山のご神体となるムカツ姫(瀬織津姫)を守った方。いまでもここで守っているのではないかということ。
石祠の近くには二つに割れた「雲が岩」と呼ばれる岩が見えます。ここは、法道仙人がここで修行中に雲に乗った毘沙門天が現れたといわれる伝説の場所。二つあるところから夫婦岩でもあるのではとのこと。人為的に設置するのも難しそうな大きな石に古代の歴史ロマンを早速感じました。
そしてさらに奥へと歩き続け、六甲山のご神体とされる大きな岩でできたホコラが見えてきました。六甲比命大善神との看板がありますがここを祀る神社は六甲比女(むこひめ)神社。ホツマに瀬織津姫という方が出てきますが、別名はムカツ姫。六甲山は昔はムカツミネと呼ばれていて、六甲の別名のムカツとはこのムカツ姫のこととつながることからここが六甲山のご神体ということになるそうです。
この大きな岩を見上げていると不思議な感覚になりました。六甲山頂のこの日の気温はひとケタ代だったにも関わらず、体は暖かなまま。なにかに抱かれているような優しい気配を感じ、いつまで見ていても飽きません。写真だけではこの岩の雰囲気をすべてをお伝えすることはできませんが、すこしでもこの岩から出ているなにかを感じてもらえたら嬉しいです。
ホツマについては、まだ私も知識が浅いので詳しくは語ることはできませんが、それでもこれが日本のルーツをたどる壮大な歴史をひもとく一ページととらえるとワクワクしてきます。ホツマが現代でも知られるきっかけとなったのが、松本善之助氏が出した「ホツマツタヘ―秘められた日本古代史」という一冊の本がきっかけだとか。今でも古本で入手が可能なのでご興味あればご一読をお勧めします。
紀元前にあったかもしれない古代文字から六甲山の真実へ、そしてさらには日本各地に広がる知られていない日本のルーツをたどるそんな旅ができたら楽しそうです。
Dec-06 2012 Up
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