瀬川陣市 フォトグラファー 公式サイト

フォトライフコンシェルジュとして 写真家・講師・ライター などで活躍、フォトララ写真未来研究所代表

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たつの市で「男はつらいよ・寅次郎夕焼け小焼け」ロケ地を巡る

「男はついよ」第17作「寅次郎夕焼け小焼け」のロケ地を巡り、映画のシーンで使われた場所を探してみました。昭和51年に撮影されたこの作品のロケ地、令和5年のいまはどうなっているのでしょうか。

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ロケ地は兵庫県たつの市

第17作「寅次郎夕焼け小焼け」のロケ地は、兵庫県たつの市。岡山県寄りにあるたつの市には、古い町並みが今でも残っていて、令和元年には伝統的建造物群保存地区に認定されています。ロケ地の多くもこの保存地区のなかにありました。

たつの市の最寄り駅は、JR本竜野駅になります。改札を出てすぐ目に入ったのが「男はつらいよ」の顔はめパネル。令和になっても地元の寅さん推しは熱いようです。

この垂れ幕などを見て初めて「男はつらいよ」を知る若い世代もいることでしょう。

龍野橋のふもと

ここからはロケ地を紹介していきます。映画本編で登場する時間の目安も表記しておきます。映画シーンと比較して見るのもおすすめです。

映画本編 56分30秒。寅さんが桜井センリ演じる観光課長に車に乗せられてやってくるシーン。交通安全の塔は当時のまま残ってました。

56分49秒。桜井センリが「ここから見るのが一番きれいです」と山を紹介するシーン。

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検察庁の前

56分58秒。寺尾聡が演じる観光課職員が車中から市内を案内するシーン。寺尾聡の頭越しに「検察庁」の看板がチラッと映るシーン。門などは新しくなってますが同じ場所にあります。

梅玉の前

1時間5分46秒。寅さんたちが宿泊している旅館前。梅玉という現存している旅館です。ほぼ映画のシーンと同じ状態です。映画のカメラアングルは通り前にある小川の中から狙ったようです。

1時間6分9秒。旅館から出てきた寅さんにマドンナ役の太地喜和子のボタンが「寅さーん」と駆け寄ってくるシーン。

1時間6分44秒。梅玉の前から寅さんが乗ったタクシーが曲がるシーンの場所。

青観先生を見送る志乃

1時間7分0秒。宇野重吉が演じる青観先生が乗った車を昔の恋人だった志乃が見送るシーン。

見送るシーンからの流れで、宇野重吉が車中から志乃を振り返るショットで映る場所。

寅さんがアイスクリームを橋で買うシーン

1時間45分30秒。寅さんが二度目のたつの訪問で橋の上にてアイスクリームを買うシーン。この龍野橋はイメージショットなどでも何度か映ります。

「東京はどっちだ?」のラストシーン

1時間47分53秒。寅さんがボタンに「東京はどっちだ?」と尋ねるシーンの場所。ヒガシマル第二工場跡地にある道。

1時間48分02秒。最後に寅さんが樽の上に乗って拝むシーン。このシーンがラストシーンで高所からのカメラアングルで引きの画面になって映画は終わります。

今回紹介した場所以外にもたつのにはロケ地になっています。ただ驚いたのは昭和51年に撮影されたロケ地の多くが令和5年の47年経ってもほとんど変わらず残っている街の様子でした。それ故に伝統的建造物群保存地区に認定されたのだと思いますが、古い町並みが残るたつの市はとても貴重な場所です。

ただすべてが残っているわけではなく、映画ではボタンの家として登場した住宅は少し前に解体されてしまったとのこと。住んでいる方たちがいる以上、永久に残ることはないかもしれませんが多くのロケ地を現在でも訪ね歩くことができる場所です。

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