三社祭
2019/02/05
東京の三大祭のひとつ、三社祭は5月に行われます。三社が来るともう初夏、とも言われ季節の代名詞にもなっているほどです。
2007年は5月18日から20日まで行われました。3日間、撮影してきたダイジェストをご覧いただきましょう。
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一日目~五月十八日
祭が始まる前は、どこかワクワクしてくるもの。平日の初日は、まさにそんなこれから始まる祭の息吹が感じられるかのような雰囲気が浅草の町中にあふれています。
まだ観光用人力車が走れるほどの余裕があります。しかし、町中には半被を着た人たちであふれつつあります。
最終日に宮出しする三基の神輿は、このように納められて、当日まで待機中です。
一の宮、二の宮、三の宮、と呼ばれる、本社神輿。担ぎ手にとっても本社神輿を担ぐことが栄誉なことだそうです。
各町内の神輿が、まず担がれます。まだまだ序盤戦といったところ。担ぎ手も感を取り戻す感じで初日は担いでいるのかもしれません。
二日目~五月十九日
二日目には、もう祭の活気で溢れる浅草の町へと変わっています。この日は100基にも及ぶ、各町内神輿の渡御がとり行われます。
浅草寺前を渡御する神輿。各町内ごとの神輿が約100基このようにやって来ます。
浅草寺前は、このように多くの見物客で取り囲まれています。その中を神輿が担がれていきます。場合によっては危険なこともある場面です。
半被がきれいに揃った風景を見ているだけでも興奮してきます。和の絶景のひとつといっては大げさでしょうか。
浅草寺の裏手に行くと、一般民家が密集しているところも祭で盛り上がっています。
浅草寺の裏手を歩くと、そこは浅草の人たちの住む住宅街。下町の祭はその場にいるだけで、和の文化が感じられるよう。作った和でなく根付いた和がここにあります。
祭の日は、芸者さんも忙しそうです。いつもよりお座敷も盛り上がるのでしょう。こんな風景がさらっと見られるのも浅草の特徴。
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三日目~五月二十日
いよいよ祭もクライマックス、本社神輿が宮出しされ、各町を渡卸されます。
道端には、ちぎれたわらじがいたるところに放置されています。わらじがちぎれるほど激しい神輿担ぎであることがここからも伺えます。
本社神輿は、各町内をリレー方式で、浅草の町を担ぎ回られます。神輿の受け渡しは、ひとつのクライマックスのシーン。各町内ごと自分の番が来たときには、絶頂に達します。
担ぎ手は皆、本社神輿を担ぎたいもの。その担ぎの順番をめぐって小競り合いが起こることも少なくはありません。これまでの神輿担ぎの中でももっとも力の入った神輿担ぎが見られます。
この日、浅草の夜空には、きれいな三日月が出ていました。来年もまたここで三社祭が撮れるようにと祈りつつ今年の三社を撮り終えました。
さて、浅草の名物もいろいろありますが、ひとつご紹介したいのが、神谷バーの電気ブランです。明治から続く浅草の味を楽しみつつ、三社の写真をながめるとこれまた美味いのです・・・
浅草に行けば、ぶらりと立ち寄るのが神谷バー。神谷バーといえば、電気ブラン。少し強めのリキュールを飲みながら、写真を語るのもいいものです。