1000度を越える火を撮る
2019/02/04
火は様々な形となり、決まった形、色というのはとらえられないもの。それだけに見ていて飽きなく、人を惹きつけるなにかがあります。
火は、被写体としてはとても魅力的です。今回は窯の薪焚きを撮ることができましたので、そのときのシーンをご紹介しましょう。
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森の中の窯元
もくもくとあがる煙突からの煙。この煙の量からも火力の強さがうかがえます。
訪れたのは、とある山の麓にある陶芸を焼く窯元。タイミングよく窯に火を入れているというので、訪ねて写真を撮らせてもらいました。
これまで、間近にする火といえば、家庭でのガスレンジか強くても、キャンプファイヤーの火力程度。それが陶器を焼く窯の火となるといままでの想像を超えるものがここにはありました。
それは煙突から吐き出される煙の量からもうかがい知ることが出来ます。こんな密度の濃い煙を見ることもあまりないでしょう。
窯の穴から吹き上がる小さい炎。まだ小さいほうの火のあがり方です。
薪を入れた直後は大きく炎も吹き出ます。
その温度は1000度を越えます
窯の温度を上げるために何日も窯の火を焚き続けます。その温度は1200度にも達するほど。そこまでには、人が常に薪を入れていかなければなりません。
しかし窯からこぼれる炎は、人を惹きつける魅力があるらしく、窯元にはどこからともなくいろんな人たちがやってきて、誰に言われるわけでもなく窯に薪を入れていきます。
窯の魅力というか威力は、底知れぬものがあると感じました。
薪は、入り口から手で入れていきます。入れたとたんに薪は燃えるので、入れ方には注意が必要。
薪を入れると、勢い余り入れ口からも炎が飛び出してきます。
薪の入れ口のふたの部分。新しい薪を入れふたをすると火力でこのような色になります。
この日の温度計は、1100度を越えていました。翌日には1200度を越えます。
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ふたつとない形を有する火は被写体としてもおもしろい
火力が強くなると煙突からも炎が吹き出ます。それを夜に見るとまた迫力があり、美しくもある風景となるのです。
火の形はとらえようがありません。水と似たところがあります。被写体としては、とてもおもしろいものです。写真作品の題材としても興味を持つ方はたくさんいそうです。
これだけ強い火力のものはなかなか撮ることはできなくても、キャンプに行ったときなど火を燃やすことがあれば撮ってみてはいかがでしょうか。
炎を揺らぎなどを撮るのもいいでしょうし、火に興じる人たちをテーマにするのもおもしろそうです。
火を撮るときには、一部に強い光があるとオート露出では、全体が暗く写ってしまうので、露出補正などで調整する必要がある場合があります。
ただ、火を扱うときは、十分な注意が必要です。火は楽しむこともできる反面、怖いものでもあることを肝に銘じて扱いましょう。
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