地震対策・常に持ち歩きたい防災グッズ
2016/07/21
M7級の首都直下地震が今後4年以内に約70%の確率で発生するという試算が東京大学地震研究所から発表されるなど、地震の活動期に入った様子が伺えます。
日本中いつ大きなが地震が来てもおかしくない状況の今日、自身の身を守るため出来る地震対策はやっておきたいもの。そこでフォトグラファー視点から揃えたいつもカメラバッグなど持ち歩いている地震など災害時に役立ちそうな防災グッズをご紹介します。
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地震対策グッズは常に持ち歩けるものを中心に
瀬川が常に持ち歩いている地震対策用のグッズ一覧。この程度の量であればバッグに詰めてもさほど重くないので持ち歩く負担にはならない。
地震対策のグッズは数多くあり、考え出すとあれもこれもと膨大な数になります。しかし、日頃持ち歩けるものの大きさや重さには限りがあります。持ち歩くのに負担にならずに役立つもの、これらを念頭に選んだがの上の写真の品々。それでは、ひとつずつ紹介していきます。
帰宅ルートを把握をせよ
住んでいる地域や出先の地図帳は必携。日頃携帯端末で地図を見たりナビを受けている場合、地震発生時は携帯端末はつながらないことを想定しておくべき。
最近は、出歩く先の地図は持たなくても携帯端末を使えば地図を表示でき、行き先もナビゲートしてくれるようになりました。ただ、それも携帯端末がつながっている間だけ利用できるということを認識しておく必要があります。
大地震発生時や災害時に携帯が不通になるトラブルはこれまでも何度も発生しています。災害発生直後は携帯端末は使えないという想定で準備をすべきです。
東日本大地震のときも電車などは止まり、帰宅困難者が多く出ました。地震が発生した場所から歩いて帰るもしくは近くの避難できる場所に移動するときに必要になるのが、地図。日頃から携帯端末のナビに慣れていると、土地勘や場所の把握に疎くなりがちです。携帯端末に頼らずとも使える小さい地図帳は必ず持っていたいものとしてリストアップしました。
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情報入手、連絡手段を確保せよ
これは携帯用アマチュア無線機。無線機はない場合も小型のラジオは持っていたいもの。まずすべきはどんな状況におかれているか正しい情報の把握です。
携帯端末がつながらないときに連絡手段として注目されているのが無線。無線は無線機自体が電波を飛ばすため携帯電話のように中継局などを介さずにも連絡を取ることができます。そのため災害時には無線が力を発揮します。
ただアマチュア無線の運用には免許が必要。試験を受ける必要がありますが、2日間の講習を受ければほぼ合格できるようです。そちらについては日本アマチュア無線振興協会が主催する講習会を参考にしてください。
かつてアマチュア無線の免許を取得していてしばらく無線から離れている方で、この災害意識から復帰するという人も多いようです。かくゆう私もそのひとり。
無線では特定の相手との交信ではなく、電波を受信した人と交信することになります。災害時では、誰かとコンタクトを取れればそこから窮地を脱する可能性は広がります。
無線の免許までは取らなくても、小型の携帯ラジオは持っていたいところ。避難するにも正確な情報を得ることが第一。そのためにも情報入手の手段としてラジオは常に持ち歩くグッズに入れておきましょう。
ちなみに携帯アマチュア無線機はラジオの受信もできるので、ラジオと無線機を合わせ持っていることになります。
保温、体力維持する手段を確保せよ
Spaceエマジェンシーブランケット。手のひらに乗る程度の大きさで重さも60グラム程度。これ一枚あるとなにかと心強い。
なんとか避難場所を確保できても一晩その地で過ごさなければならないという場合もあります。東日本大震災のときも多くの帰宅困難者が体育館などの臨時の避難所で一夜を過ごしたという例もあります。
一時的に一夜を過ごす時、気を付けたいのが体温をキープすること。冬場でなくとも夜は気温が下がります。そんな状況下で体力をなるべく維持して時間を過ごすには、体の熱を下げないことが大事になります。
このようなときに役立つのがエマージェンシーブランケット。震災のときの報道で、避難者が銀色の大きなアルミホイルのようなもので体を覆っているのを見たことがあるかもしれません。その銀色のものがエマージェンシーブランケット。
これはアルミホイルに見える素材の防風・防水効果で外からの冷気を防ぎ、体から放たれる体温をブランケットが反射することで保温効果がえられるというもの。これ一枚をまとっているだけだけもかなり暖かく過ごすことができる。
広げると150センチ×200センチほどと大きいので女性が外で着替えのときの目隠しなどにも使えそう。畳んでしまえば手のひらに乗る程度の大きさにまとまり、重さも60グラム程度と軽量。
いろんな商品が出ていますが、その中でもSpaceブランケットは、アメリカのアポロ計画技術で作られた保温断熱素材を利用して作られている品。Spaceブランケットはネット通販でも購入が可能。
切る手段を確保せよ
誰でも一度は見たことがあるアーミーナイフ。切るという手段をポケットに忍ばせておくといざというときに役立ちます。
上の写真はたぶん誰でも一度は見たことがあると思います。アーミーナイフとか十徳ナイフなどと呼ばれているもの。様々な機能がついているのですが、最低限としてハサミ、ナイフ、ドライバーなどの機能がついているもので十分。
切る、削る、(ネジなどを)回すという機能は、いつどんなときに必要になるかわからない日常的な作業。これが災害発生時では、一命を取り留める行動になるかもしれません。なにかが自分の体にからまって身動きが取れなくなったときにそれを断ち切るなどハサミやナイフは特に重要。
災害時でなくてもこのアーミーナイフがあるとなにかと重宝します。ただしこの小さなナイフも飛行機の搭乗時は機内持ち込みはできません。預け荷物に入れるか別送しないといけないので飛行機に乗る際は注意が必要。
アーミーナイフでは、スイス製のVICTORINOXが有名。
明かりを確保せよ
暗闇ではなんと言っても明かりが必要。わずか数センチのマイクロライトは強い光を発光。急場の闇を照らします。
暗い場所にいるだけで恐怖がつきまといます。また暗闇で作業するときにもほんのわずかな明かりがあれば数段と作業がはかどります。
わずか4センチほどのマイクロライトは、小さいのに発光する光は強い携帯するのに適した逸品。持ち歩くキーホルダーにつけておけばいざという時に役立ちます。指先で本体を押すだけで光ります。
安価なものも出ていますが、お勧めは、PHOTONマイクロライト。LEDライトで発行する強力な光は、1キロ以上離れたところからも認識できるとのこと。常に持ち歩いていて損はないでしょう。
災害を記録せよ
GPS機能がついた防水コンパクトデジタルカメラ。自分の居場所を把握することや災害時の記録をするのに役立ちます。
最後に紹介するものは、フォトグラファー目線で選んだのですが、これもなにか役立ちます。GPS機能がついた防水タイプのコンパクトデジタルカメラ。GPS機能がついているので、自分の居場所がわからないときにこれを使えば大まかな居場所を特定することができます。
また、水中でも撮影でき、耐荷重もそこそこの重さには耐えるものであれば、多少ラフに扱っても故障しにくいというタフなカメラです。
災害現場を写真に記録しておくということは、いろんな観点からも大事なこと。カメラがあればメモ代わりに書類や看板や地図などを撮影して資料として使うという応用もできます。
防水タイプでGPS機能がついているコンデジはいくつかの機種があります。その中でもお勧めは、オリンパスのToughシリーズと
ルミックスのFTシリーズ。どちらも防水・防塵で耐衝撃設計されています。最新機種には方位計や気圧計もついているアウトドア仕様になっているので災害時にも役立ちそうです。日頃持ち歩くカメラとして防水コンデジを選ぶという選択肢もありです。
以上が瀬川が日頃持ち歩いている地震対策用グッズです。これら以外にそれぞれに必要なものをアレンジして自分用の避難グッズまとめてみてはいかがでしょうか。地震はいつ来るかわからないけど、起きる可能性が高まっていている現在、備えてあればなにかと役立ちます。
100均グッズを利用した、「100均グッズなどで作る防災サバイバルキット」も併せてご覧ください。
Feb-21 2012 Up
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